◆第5章-3◆それって冷凍食品じゃん・・・~楽子家庭の「カレー事件」
愛理は楽子家庭の夢レッスンから食事に関しても「ともラク」メソッドを作れるようになった。最初は怠けているだけに見えた楽子も、夫と大喧嘩、どころか家族も巻き込んでの騒動の末、今の「健康だけどラクな食事」にたどり着いた。
そのことを知った愛理は、再び努と一緒に「ともラク」メソッドを書き留めた。
◆愛理と努の『ともラク』メソッド◆
努「表にした方が読みやすいんじゃないかなー。僕、得意だからやっとうこか?」
愛理「カクヨムはテキストのみだからできないのよ(笑)」
努「そうなのか!本になったら表にしようね(笑)」
■これまで:愛理が独身時代と同じように一人で毎日つくる。冷凍やお惣菜を買ってくるだけで済ますのはNG。愛理から望んでやっていた。
■これから:以下のように曜日で変化をつけた。
・月曜:サイディによる配達
・火曜:カレーの日。コンビニ弁当も可能
・水曜:サイディによる配達
・木曜:手料理の日。コンビニ弁当可能
・金曜:サイディによる配達
さらに二人は「もっとこれから」として、さらに楽にできるのではないかと考えた。それは努の「僕も当事者意識を持たないとだめなんじゃないか」という一言によって生まれた。夫の家事への参加意欲が大きく変わったことを、愛理はとてもうれしく思った。
■もっとこれから
毎月1周目は努もサイディの手配や買い出しに行くことで、夕飯づくりの大変さとありがたさを共有する
愛理は楽子家庭の夢レッスンによって、忙しい中でも健康的な食事ができることを知った。しかもそれは「必ず手料理をしなければならない」というものではなかった。二人は話し合いの末、宅配サービスのサイディに毎日頼ることはせずに、手料理の曜日も設けることにした。そのことで愛理の「努のために手料理を作りたい」という気持ちと、努の「健康的なものを食べたい」という気持ちを両立させた。この時の気持を愛理はインスタグラムに綴った。
愛理「努と話し合えて良かった。最近は努から「家事を手伝うとか言うのだめだよ。手伝う、じゃなくて一緒にやろうだよね。無意識のうちに手伝うっていうサブ的な役割に甘んじていたね」と言い始めたし。話し合うとこんなに変わるのね。「米を研ぐのうまいわ!」と得意分野も見つけたみたいで何より。でも、「切ったりんごを塩水につければ色が変わりにくくなるのか!」と喜んでいたのを知った時は、意外と生活力はないのねと思ったけど(笑)」
努もノートに日記を書き始めたようだ。
努「独身時代からの約束ということで愛理が毎食つくり続けていたけど、料理ってこんなに大変なのか。。。つくるだけかと思ったら、そもそも何をつくるかから考えるし、買い出しで体力的にもきついし、片付けやゴミ出しも発生する。0→1をつくりだす新規事業を毎日やっていたと考えると、大変過ぎてぞっとした。よく愛理が「この調味料はだめ」と僕が買ってきたものを使わなかった理由がようやくわかったよ。あれは健康を気にして、何が入っているかを見ていたんだね。役割は交換してみると気持ちがわかるものなんだ」
二人とも気付きや感謝の気持ちを口に出して伝えることができるようになっていった。『下限』と『ともラク』メソッドによって生まれた時間は、二人に確かに余裕をもたらしていた。
ともりーな「愛理ちゃーん!また『ともラク』メモを名言風につくって~(๑˃̵ᴗ˂̵)و」
愛理「あれ、大変なのよ(笑)」
ともりーな「新しい才能が開花してきてるよ!」
愛理はともりーなに乗せられて、楽子家庭の夢レッスンで学んだことを忘れないようにメモに残し、家の壁に貼っておいた。
◆『ともラク』メモ◆
■夕飯作りとは
・夕飯は 手料理か冷凍食品かではない 第三の道が必ずある
・料理は奥が深い 知的労働であり感情労働 そして重労働
■話し合うために
・妻の家出 突然の事故ではない 積もり積もって 家出する
・チャンス到来 結婚したら見直すべき 独身時代のルール
『ともラク』メモが名言チックなのは、愛理ちゃんのお仕事モードなのかしら(*´罒`*)私は「妻の家出 突然の事故ではない 積もり積もって 家出する」が好きだなー。努くんに届きますように(笑)。明日は久しぶりのコラムですよ~。もう5本目のコラムで、「洗濯編」です!早く勝手に洗ってくれて、乾かして、干して、畳んでくれる洗濯機が発明されますように( •̀ᄇ• )ﻭ✧
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