第9話 シスターマリアの実力
そのとき信じがたい事件が起こった。
宗教上の理由で武器を身に着けないシスターマリアが手負いの熊を殴り倒したのだ。
勇者アトレイユが、剣士カインが、騎士エミーリアが剣や槍で散々どつきまわしても元気に暴れていた熊にとどめを刺したのはシスターのマリアである。
宗教上の理由で武器及び黒魔法の使用は禁じられてるが、戦闘そのものは禁じられていない不思議。
が、良く考えれば、素手で熊を殴り殺すような者がそこいらにゴロゴロいるとは思いにくい。普通は武器がなければ戦闘自体ほぼできないのだ。
しかし
黒魔術師トーマスに包帯を巻いて貰いながらアトレイユは思った。
マリアを怒らせたら危険だと。
素手で彼女には敵いそうもない。
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