漫研部!
将来、絵を描く仕事がしたくてデザイン科のある高校に進学した俺は、美術部と漫画研究部、どちらに入部しようか悩んだが、結局漫画研究部に入った。ちなみに桃香も家庭科部に入ったようだ。
市立
俺が在籍するデザイン科・1年8組もその例外ではなく、クラス全体における男子の数は40人中3人だけだった。ちなみにデザイン科は1クラスしかないため、自動的に3年間同じクラスである。
「南沢に北野。おはよう」
「ああ、おはよう」
「うっす、鍵山」
◇ ◇ ◇
東高校の漫画研究部の部員数は、新しく入部した俺たち1年生含めて8人。そのうち、男子は俺1人である。
「あ、樹じゃん」
「楠本、今日は来たか」
部室に着くと、俺と同じく漫画研究部に入部した商業科1年3組の
「鍵山くんに楠本さん、こんにちは」
俺は楠本と一緒に部室に入ると、漫画研究部部長である、国際教養科3年1組の
「みんなごめん!職員会議で遅くなった!」
東高校の漫画研究部の部員数は、3年生1人、2年生5人、1年生2人の計8人。それを束ねるのが顧問である国語教師・
千鶴先輩は1人で黙々とイラストを描く作業をしており、2年生の5人は机を1つにまとめて、夏休みに行われる即売会に5人合同で出す同人誌を執筆中。俺もイラストを描こうとしていたが、楠本が色々話をかけて作業に集中できない。
「いつーきー、あたしと一緒に色々話そ」
「黙れ」
「嫌だ」
「じゃああんたの大好きなライラちゃんのコスプレ画像あげるから」
「それは欲しい」
「じゃあ交渉成立だね」
結局俺はイラストを描きながら楠本と色々話すことになった。ちなみにライラというのは、俺が好きなアイドルアニメの主人公である・・・で、楠本と話していたら作業がだいぶ遅れてしまったのであった。時間を返せ。
◇ ◇ ◇
○○市立
顧問
部員
・3年生
・2年生
・1年生
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