第8話 勝敗の行方

「決まったーーー!見事なブリッジ!!!殿下は気を失い戦闘不能だーー!!!!勝者アナスタシアーーー!」


何故か審判は急に解説し始め、アナスタシアの手を取り掲げた。ボクシングの勝者の様だ。


でもあたし的には嬉しいので勝った喜びを全身で噛み締めた!

正直負ければ死なので心底ホッとした。


決闘に剣を使わないのは野蛮だとか色仕掛けだとかヤジが散々聞こえてきたが無視だムシ!

ヤらなきゃ殺られるんだよこっちは!


そこにエリザベスが駈けて来た。そして倒れてる皇太子を一瞥した後アナスタシアに抱きついたのだ。


うおー!私にはない胸の膨らみに女子だけどドキドキしてしまう。


「なんでこんな無茶するのですか!!!父ときちんと助ける手筈を整えていたのです!もう二度とこんなことしないで下さいませ!」

エリザベスは腕の力を強くする。ポヨポヨは正義


「って、えーーー!そうだったの?!リアーナに決闘で解決しろって言われてたのにっ」

「リアーナ?!アナスタシアに着けたメイドは脳筋のリアーナではなかったはずっ…もしやっ…」


エリザベスがパパを見る。

エリザベスパパはニコニコ手を振った。


何だ?あたしはあのパパスの手の上で踊らされていたの?それはそれで気にくわないが鼻につく王子に自分で決着をつけれたのでまぁいいか。

パパスに軽く会釈をするとあちらも答えてくれた。良い人っぽいが、敵にまわさないよう注意しておこう。




「……そうか、決闘は決闘だ。ソナタにはジョセフの命を取る権利がある。どうする?」


王が玉座から降りてきてあたしの前に来た。

エリザベスはハッとし膝をついたので習って膝をつこうとしたらそれを制された。そして答えを促された。



「命をかけるとは申しましたが、友の命を取るつもりは毛頭ありませんでした。それよりこの件を不問とし、エリザベス様や全ての方の幸せを願います」


「…ほう。ソナタの願いは決闘の規定に乗っ取り叶えなくてはいけないな」


そう、王が言うと王はあたしの後見人にエリザベスパパを指名した。しばらくパパスの元で面倒をみてもらうらしい。難しいことは分かんないけどよかった。


数日後 何故かパーティーが行われることになった。

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