血の宴、開幕す。

※この話は流血シーンがあります。

そして長い呪詩が出てきます。

めんどくさい人は呪詩はお飛ばしください。



大丈夫な人はgo↓




「・・・桃扇。」


【わかっておる。桜夜よ。】


二人は阿吽の呼吸で飛び、友桜の懐へはいる。


「二対一だと思ったら、大間違い」


友桜はそう言い、指をならす。


裏からざっと数えて三十名ほどの生徒が現れる。


「桃扇。あれ、やるよ。」


【承知。】


桃扇の体が神秘な光に飲まれ、足元を光が迸る。そして暴走するほど高い魔力が魔力壁と呼ばれる壁を作る。魔力壁から光が漏れ、辺りを暖かな光がおおう。空は黒く曇り小鳥は消える。風の音だけが辺りに響き次第に雷鳴が聞こえ始めた。


【我、桃扇。契約せしもの華媛桜夜ぞいいける。天地創造の神、彼の名は緋扇。和が兄なり。】


「我、桜夜。契約せし獣、桃扇共にかのものを討ち滅ぼす力、我らに与えたもう。」


【「緋色の扇。」】


天地を裂く雷撃が悠香と友桜の頬を掠める。

鮮血がどびちり、激痛が頬にはしる。


「こ、のっ!私のかおにッキズ・・・?なんと言うことッ!」


「だまれ、友桜。死にたいの?今私がわざとはずして差し上げたのよ。その、命を助けてあげたのよ。」



ゆっくりと息を飲む。



『要らないなら、今からでも貰ってあげる』


残酷な声。

そして、ここで強がれば



(命は、ない・・・ッ!)


友桜はギリッと唇を噛んでから踵を返した。

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不死者の少女は鬼王と契約する 雪月華@33331111 @33331111

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