高校、事件起きる。

「んっ!。はぁ、やだ、な・・・」

 

桜夜はそびえ立つ大きな建造物・・・もとい瑠美丘高等学校を見上げた



「まぁ、なるようになる、ってね。」


  【そなた、化け物にして化け物に非ず】


「桃扇。久しぶりだね。」


【その名で喚ぶなと云ったろう。そしてなにもないところで我と話しておると低俗なニンゲンどもになんと云われるか解らぬのか】


「桃扇。いいのよ?わたし、バカとは話す必要ないし。」


【バカとは・・・これまたひどいいようだな。そんなことではまた華媛さんは化け物だとか云われるぞ。】 


「いいのよ。何度も言うけれど」


桜夜は大声で言った。


「しらぬひとをバカにするのは、それが本当に知らぬ人だから。もし私を正しく知っているのであれば、その上で私を侮辱するのであれば」


一呼吸おき、注目を集めてから刃を放つ


「そのときは、刺してしまいましょうか」


妖艶で、可憐。狂気に満ちた笑みは人を魅了する。


そしてその言葉が真実だからこそ、人はなお彼女に魅了される。

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