第3話 購入してみよう
私は入場と同時に、布製バッグとパンフレットを貰った。
布製バッグはあって困るものではなかったし、パンフレットはパンフレットで、良き記念、あるいは証拠となるだろうと思った。
そして私は、この二つを受け取るや否や、一目散に地図を見た。
そこで私が見た地図。
そこには、(入場口から見て)右側から、概ね“あいうえお順”に、ブースの区分けがされていたのである。
概ねというのは、一部のひらがなは、「右から綺麗に並んでいた」とは言えない状態であったのだ。
これは会場における配置の都合などもあるだろうから、そこまで気にしなかった。
閑話休題。
私が地図を見た目的、それは「目当てのブースの位置を確かめる」ためである。
話は変わる。
私はTwitter上で、何人もの作家様と仲良くさせていただいている。
その中でも、「11/24の文フリ東京に行くよ!」とはっきり宣言されている方が、何人もいらっしゃった。
サークル数にして、4組である。
私は前日までに、その4組のブース番号を、正確にスマホにメモした。
何故か?
今 日 こ の 日 に 、 作 品 を 確 実 に 購 入 す る た め で あ る 。
新刊既刊を問わず、少なくとも一冊、手土産として購入するためである。
そして私は、4サークルの位置を探し、最優先で――具体的には、開始20分以内で――4組の頒布する書籍の購入を、達成したのであった。
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