卑屈な少年が謎の幽霊退治組織?KGBと出会うことにより、怪奇な戦闘に巻き込まれていく。悪霊退治系の物語です。戦闘は勢いがあります。幽霊退治でありながらどこか親近感の沸く戦闘手段にも注目です。
物静かな中に不気味さをまとった文章。丁寧な描写で、自然と読み進めていってしまう戦闘シーン。時折挟まれる、清らかなようでも危うさを孕んだ触れ合い。ホラー好きなら読んで欲しい。1人1人の登場人物達の感情や表情が読みやすい長さで綴られ、足元を這うような恐怖と戦闘、ある種の暴力から、目が離せない。
情景が細やかに表現されていて物語の世界にひきこまれます。日常見聞しない言葉も分りやすく使われていて嬉しい発見と驚きがあり新鮮な味わいを感じます。登場者それぞれの思いが行間にまであふれでていて想像力をかきたてられます。この物語はドキドキ ハラハラ そして底にながれる他者へのやさしさが身にしみる場面など情感豊かな内容に次々と読みつづけてしまいます。中高年の人にも是非読んでほしい作品です