　人に聞かれたときは、ゼロ人と応えるけれど、インターネットを通してなら、未だに少し接触がある友達がいる。その子はフリーターだけどアクティブで、パリに行ったりカイロに行ったりしている。その子が良くツイッターに挙げる自撮りが、自動で写真映りを編集してくれる機能を使ってるらしくて、写真が上がるたびに顔が少しずつ違うから、面白くてツイッターを見ることがやめられない。

　私も実際のところ、つい最近そのアプリを使ってみた。どこかに上げることはしなかったけれど。自分の写真を撮って、どんな感じに「整形」するのか選んでいく、それが結構面白かった。写真の中の自分が綺麗になっていくと、自分の本来の姿より綺麗になっているという気は不思議としなくて、むしろようやく写真に自分の本当の姿、真実の姿が反映され始めてきたという気がし始めて、それが恐ろしくなってしまった。