血だらけで走る私

黒豆

第1話

自分は他人よりも疲れやすい。

それは他人に自分の傷を見られないように、隠すエネルギーを消費しているからだ。

通常の人が普通に歩くのに対して、

自分は傷を隠しながら歩く、当然通常の人よりも疲れてしまう。そのエネルギーは傷の大きさに比例し消費される。そのため傷が大きい人ほどそのエネルギーは大きくなる。

つまり自分は血だらけで走っていると比喩しても過言ではない。それ以上にもっと悲惨なのかもしれない。けれども進むしかないのだ。生きるとは生と死の隣り合わせであり、それこそが生きる渇望になるのだから。

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血だらけで走る私 黒豆 @96001202

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