Another phase.おひるねメイドさん

 偶然通りがかったバルコニーで、デッキチェアで寝ているメイドさんを発見する俊秋くん。


 「zzz……」


 「ヲイヲイ、こんなトコで居眠りしてたら、メイド長に怒られっぞ」

 「……いま、ひるやすみ……もんだい、な…い(ク~)」

 「──眠ったまま返事するとは、相変わらず器用なヤツだな。それともホントは起きてんのか?」


 「zzz……」


 「返事はなし、と。よし、タヌキ寝入りがどうか確かめてやる」

 そーっと寝ている今日子の背後に俊秋は歩み寄る。

 ニヤリと悪戯っぽく笑ったかと思うと、細心の注意を払って今日子のメイド服のスカートに手を伸ばす。そのままゆっくりとまくり上げるが──反応なし。


 「ふむ。マジで寝てたか。しかし……コイツ、意外にアダルトな下着履いてんのな」

 確かに、天真爛漫で童顔ロリ巨乳気味な少女(といってもすでに二十歳だが)のイメージに対して、紫のレースのスキャンティという選択は予想外だった。


 「う、うーーん」(ゴロリ)

 「わわっ!」

 慌てて飛び退く俊秋。


 「ふにぃ……うみゅ……ソコはダメだよォ、俊秋さん……」

 「な、何もしてない、してないぞ(スカートはめくったけど)!」

 「……そこに、歩置いたら……二歩だから反則……」

 「将棋かよ!? それに俺はそんな初歩的なミスはしねーよ!」


 「──ふみ?」

 どうやら俊秋のツッコミで今度こそ目が覚めたようだ。

 「あ、俊秋さん。おはよ。もしかして、そろそろ昼休みが終わるから、起こしに来てくれたの? ありがとね」


 …………orz

 ↑

 ※屈託のない笑顔で礼を言われて、罪悪感に押しつぶされそうになる、大人げない悪戯っ子の図

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