新たな仲間

アリアさんの仲間が連れてきたのは、赤い目の少年だった。少年はそれこそ最初は「あ……う」と喘ぎ喘ぎ声が出ているような感じだったが、しばらくすると、話せるくらいに回復した。すかさずアリアさんが聞く。

「君、名前は?どこから来たんだい?」

少年は

「あ…ディアランです、一応王都出身です」

「ほぅ……?」

オーウェンさんが興味を示す。

「ちょっディアラン君、傷だらけじゃないの!!」

ルーナはそこなの?

「この場所の痣は自分で付けるのは不可能だ……誰かに暴力振るわれてきたのは間違いないだろう」

ハイネが冷静にそう言う。

「あっだっ大丈夫です、す、、、すぐ治るんで」

ディアランはそう言うと傷口をじっと見つめた。するとみるみるうちに傷口が塞がっていった。アリアさんやオーウェンさんが驚いた顔で見ている。

「これは……仲間にするしかないな」

アリアさんのその一言により、ディアランは仲間になった。

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