1-5.「山の上」と「館・園」

 タイトルの通り、よく似た場所を舞台にしがちなのも、私にとっての「あるある」だ。

 特に、「山の上」と「館・園」の出てくる頻度は高い。



【1.山の上にある学校】

 カクヨムだけでも、「山の上の学校」に「自転車で通う」というのが二作品も見つかった。


・シンデレラなんかやっていられるか!

・七日間のラズベリー

(共に、現在は非公開)


 どうしてこうなってしまうのか、はっきりした理由がある。

 私が通っていた学校が、山の上にあったから……という、単純なものだ。よく思い出してみると、平地で教育を受けた記憶があまりない。

 そのせいで、現代学校モノを書こうとすると、自然と頭の中に、山の上にある学校の景色が浮かんでくる。完全に、思考の癖だ。


 だから、特に山の上だと書いていなくても、ほかに表記がない場合の学校は、大体が山の上にある想像をしている節がある。



【2.植物園、美術館、図書館、博物館など……】

 この辺りは、完全に自分の好みに由来する。よく行く場所、好きな場所だから、こういった舞台を使いたくなってしまう。


 例えば。(三作とも現在は非公開)


・花のいろは

・砂時計と旅する機構

・Feel Bad Bad Inc.


 他にも似たような場所が出てくる作品もあるが、挙げたらきりがないのでこんなところで。

 私は、こういう「よくわからん知の集合体」みたいな場所が好きだ。圧倒されるし、とても美しい。

 そうした憧れがあるからか、登場人物が何かに出会う場所や、悩んだ時の拠り所、何かを閃く場所として、「館・園」が物語に現れる。




 物語を書く人には、それぞれ、こういった「生い立ち/好みによる自然な舞台設定」というのはあるものなのだろうか?当然、あるんだろうけれど。

 何の制限もなく書けるのであれば、好きな場所や懐かしい場所を舞台にしたくなるのは、自然なことなのかもしれない。


 山の上にある学校に通っていた時は、まさかこんなことになるとは、思ってなかったんだけどなあ。

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