2.小説サイトについて(比較やら付き合い方やら)

2-1.長文読むならカクヨム、次点でPixiv

 これまで、Pixiv、カクヨム 、エブリスタ(現在はエブリスタは利用していない)の三箇所で文章をたくさん公開し、読んできたけれども、まずは読み手の視点で、「どのサイトが長文を読むのに向いているか」を見ていきたいと思う。


 この結論は、カクヨムが一番、次がPixivだと私は思っている。

 その理由は、以下の二つだ。


(1)フォント

 私は絶対フォント感がないので分からないが、明朝体をデフォルトで使っているのは多分この三つのサイトの中でカクヨムだけだろう。

 Pixivとエブリスタは、デフォルトが細いゴシック体。Pixivでは明朝体も選べるが、読者次第なので如何ともし難い。


 この、明朝体とゴシック体では、個人的には前者の方が長文を読みやすい。紙の本のフォントに近いからだろうか。ゴシック体は、短編であればいいのだけど、ずっと読んでいると、こう、のぺっとしていて飽きてしまう(個人の感想です)。

 フォントの感じ方については、ケータイ・Web小説への慣れがあるのかもしれないけれど、私はそう思っている。


(2)読み手の慣れ、全体の傾向

 私はカクヨムとエブリスタに同じ作品を掲載する時、ページの割り振りを変えることがない。つまり、どちらのサイトでも1ページあたりの文字数は同じだ。

 しかし、エブリスタでは時々、「1ページあたりの文字数が多いので減らした方がいい」と言われることがある。


 これは、カクヨムでは言われたことがないし、もう少し言えば、エブリスタと似たフォントのPixivでも言われたことがない。

 カクヨムではあまり見かけないが、Pixivなんて、1ページ1万字の作品もざらにある。そして私は特になんの違和感もなく、それを読んで過ごしていた。


 流石に今では、なるべく1500字前後の方がいいんだろうなぁという肌感覚があるけれど(とは言え、もう古いものを直す予定はない)、エブリスタは特に「1ページあたりの文字数は少なくして欲しい」という声が多いように思う。


 と言うのも、エブリスタは2019年の大型リニューアル前まで、小説は勝手に1ページ1000文字以内で改ページされる仕組みだった。もっと紐解くと、エブリスタはケータイ小説の流れを持つサイトだったらしい。

 つまり、最初から1ページあたりの文字数が少ない前提で使っていたユーザーが多く、読み手も書き手もその感覚を持った人が多いと仮定できる。

 だから、エブリスタは他のサイトに比べて、特に「1ページあたりの文字数」に対する意識が強い人が多いのだろう。


 実際、エブリスタは単なる改ページとしてのページ切り替えができるので、全ページにタイトルを入れないといけない(と思う)カクヨムよりも、その点が楽だ。簡単な文字列入力で改ページ設定ができるPixivも、結構便利。


 自分としては、物語のキリが良いところでページを変えたいので、この辺りについては悩ましいなーと、いつも思っている。


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