第26話

それは水だった。


集まってきた水がどんどんと凍っていき、やがて槍の穂先のような形の大きなつららが出来上がった。


「えいっ」


ミミが細長ニンジンを振ると、氷が矢のようにドラゴンに向かって飛んでいった。


ドラゴンは口を開け、炎をはいた。


氷は炎につつまれたが、そのままドラゴンに突き刺さった。


氷が炎につつまれていた時間は極短いので、氷が溶けることはほとんどなかった。


「グワーッ!」


とてつもない大きな叫びが洞窟中にこだまする。


見ればミミは新たなつららを作り出していた。


「えいっ!」


つららができるとミミはそれをドラゴンに向けて飛ばした。


ドラゴンは火を吐いたが結果は同じだった。


「グワーッ!」


とてつもない叫び再び。


そしてミミはまたまたつららを作り、ドラゴンに投げ。

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