第25話

スパークする光の玉が飛んでゆき、ドラゴンに当たった。


光の爆発が起こり、ドラゴンの全身をつつんだ。


しかしその光が消えた後も、ドラゴンになんの変化も見受けられなかった。


「そんな。こいつ、雷撃も効かないなんて」


するとそれまでなにもせずにこちらを見ているだけのドラゴンが、その大きな口を開いた。


「危ない!」


ミミが叫ぶと、その前方に大きな魔方陣のようなものが出現した。


次の瞬間、ドラゴンが口から炎を吹き出した。


それはまるでゴジラ映画を見ているようだった。


炎は魔方陣に当り、そこで止まった。


ミミも後方にいた俺も炎の直撃は間逃れた。


それでもかなり熱かったのだが、直撃をくらっていたら確実に死んでいたので、文句も言えない。


「火も雷撃も効果ないなんて。それならこれよ!」


ミミが再度ニンジンを掲げる。


するとその先に何かが集まってくるのが見えた。


――水?

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