第24話

「戦います」


「戦う! あんなのやっつけれるのか?」


「それはわかりません。どれゴンと戦ったことなんてありませんし。でもこのままでは、二人とも死んでしまいます。だから戦います」


「……そうだな」


そうこうしているうちに、ドラゴンが目の前までやってきた。


「絶対にそこから動かないでくださいね。それじゃあいきますよ」


「うん、がんばってね」


ミミはニンジンを掲げると「えいっ」と振り下ろした。


すると大きな火の玉がニンジンから飛び出し、ドラゴンめがけて飛んでいった。


火の玉はドラゴンに当たったが、ドラゴンはなんのダメージも受けてないように見えた。


「やっぱりこいつには火は効かないわね。それじゃあこれはどう」


ミミはまたニンジンを掲げた。


しばらくするとバチバチと音をたてる光の玉がそこに現れた。


――前に見たやつだ。


「えいっ」


ミミはニンジンを振り下ろした。

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