全盲モグラ女子のほにゃららな日常

ブルートゥースキーボード

　iPod　touchで使っていたブルートゥースキーボードが壊れた。sのキーと、その二つ横の、文字入力を変えるキーが、突然効かなくなったのだ。

　iPodtouchを手にしてから、やく１年半になるが、恥ずかしながら、私は今だにタッチ入力と言うのができない。だからiPod　touchで文字入力をする時には、主にブルートゥースキーボードを使っている。

　sのキーと、文字入力を変えるキーが使えないとなると、友人にラインを送ったり、ツイキャスで配信者さんにコメントを打ったりする時などに大変不便である。

　このブルートゥースキーボードを買ったのは、昨年(２０１９年)の１１月だったと思う。買ってからまだ１年たっていないので、保証が適応されるはずだと思い、某ネットショッピングさいとのカスタマーセンターに、メールで問い合わせようとしたのだけれど、その送り方が、いまいちよく分からなくて、結局諦めてしまった。

　その時ちょうど手元に少しお金があったので、１万円以内で買えるようなら、新しい物を買ってしまおうと思い立ち、近くの家電量販店に買いに行くことにしたのだ。

「これと同じブルートゥースキーボードはありますか？」

家電量販店に入るなり、早速店員さんに、それまで使っていた物を見せながら尋ねた。この時の私は、シャンプーや乾電池を買う時みたいに、普段使っている物をそのまま店員さんに見せれば、ブルートゥースキーボードも、同じ物が買えると思っていたのだ。

　しかし残念ながら、その家電量販店には、これと同じ物は置いていないと言う。

　せっかく来たのに、このまま帰るのもなあと思ったのと、ブルートゥースキーボードが使えない生活をもう１週間近く続けていたので(ちなみにその間は音声入力でどうにか凌いできた)、そろそろこの不便な生活にも我慢の限界を感じ始めていたと言うのもあって、何が何でもここで新しいブルートゥースキーボードを買わなければとも思っていた。なのでこのお店に置いてある、他のブルートゥースキーボードを触らせてもらって、その中から新しい物を買うことにしたのだ。この時の私は、ブルートゥースキーボードなら、どれでも使えるだろうと思っていたのだ。

　いくつか触らせてもらっていると、「おっ！」と思うような物に出会ってしまった。それはエレコムの「TK-SLP01シリーズ」と言う商品だった。

　家電量販店に行く数日前、某ズームミーティングに参加した時に、ブルートゥースキーボードの調子が悪いことを話したところ、他の参加メンバーから、エレコムのやつが良いよと勧められたのだ。

　これも同じエレコムだから、ちょうど良い。それに、キーを押した時の指の内心地がとにかく良いのだ。一目ぼれ、いや、一打ち惚れってやつだろうか。

　おまけにケース付きで、キーボード全体の触り心地も、高級感があってかっこいいと思った。

　６５００円とちょっと値が張るけれど、べつに無駄な物を買うわけではないから、たまには高価な物を買っても悪くはないだろう。

　そんなわけで、私はエレコムの６５００円もする、高価なブルートゥースキーボードを、直観と勢いに任せて買ってしまったのだが・・・。

　自宅に帰ってから、早速it関係のことに詳しいスカイプ仲間のmちゃんに、ペアリングを手伝ってもらおうとスカイプをかけた。

　今さっき買ってきたばかりのキーボードの商品名と品番を、チャットで彼女に伝えて、マニュアルを調べてもらう。

「ヒカちゃん、これios13以降じゃないと使えないで」

彼女からそんな衝撃的事実を告げられるまでに、それほど時間はかからなかった。

　私のiPod　touchは、ios１２から先にはアップデートされないこともあって、まずios13が、もうすでに出ていたことを知らなかった。

　そして何よりも、ブルートゥースキーボードには、iosが関係していたことを、この時初めて知った。

　そうなのだ、あの時私は家電量販店の店員さんに、

「ios１２に対応しているブルートゥースキーボードはありますか？」

と聞くべきだったのだ。

　６５００円も出して買ったのに。あの内心地はまじで良かったのに・・・！

ショックだった。

　結局エレコムのブルートゥースキーボードは返金することにした。代わりに後日mちゃんに、ios１２に対応していて、使いやすそうなブルートゥースキーボードの商品名と、品番を調べてもらって、ネットで買うことにした。それが今使っているブルートゥースキーボードである。

　ロジクールの「k３８０マルチデバイス」だ。キーがまるくて内心地も良く、ペアリングも、キーを長押しするだけと簡単だった。

　それと最近のブルートゥースキーボードは、１代でios端末だけではなく、アンドロイド端末や、ウィンドーズにも対応しているそうだ、これはたいへん便利である。

　一応ウィンドーズのパソコンの方にもペアリングしてみた(ちなみにこの作業は同じくスカイプ仲間のoさんに手伝ってもらった。認証コードを入力するのにちょっと苦労した)。

　せっかくなので、今回の記事は、そのブルートゥースキーボードで書いているのだが、ロジクールは、pcでも使い勝手は良い感じだった。

　今回の１件でつくづく思い知ったのは、itも、失敗することでいろいろ学ぶことがあるんだなあと言うことだ。

　ios13が出ていたこと。ブルートゥースキーボードを買う時には、対応しているiosを調べた方がいいと言うこと。これだけ知れただけでも、it音痴の私からしたら、もう充分である。

　やはり人は、何事も失敗することで、学んでいく生き物なのかもしれない。