toddle(トドル)を聞いて思い出した原点-1
去年の年末ぐらいからだろうか。いろいろなことが重なって、メンタルの調子がすぐれない。とにかくいつも憂鬱で、とにかくいつも不安で、とにかくいつもいらいらしている。
普段の家事はもちろん、好きな読書や、執筆作業をする気力がなかなか湧かないこともある。
これまでにも、精神を病んで、学校や仕事に行けなくなったことは何回もあった。だけど、好きなことをやる気力はあった。それが今回は、読書や執筆作業さえもできなくなるだなんて・・・。
こんなことは初めてかもしれない。
これは何かがおかしい。そんな自分に、自分自身が1番戸惑っていると言う感じである。
この日も、小説の更新作業をしようと思いつつも、パソコンを開く気力が、なかなか起こらずにいた。何と言うか、頭の中が重たいと言う感じで、とにかくしんどいのだ。
あまりのしんどさに、自室のフローリングに横になっていた。無音なのも、余計に不安なので、iPod touchのfmプラプラと言うアプリで、コミュニティfmを聞いていた。
そうしてどのぐらいたっただろうか。ふと、先日ツイッターのフォロワーさんから勧められた、toddle(トドル)と言うバンドのことを思い出したのは・・・。
やるなフジ!ナンバーガールの「透明少女」のイントロに、久しぶりに歌番組を見て、「おっ!」と息を飲んでしまった。この衝撃も久しぶりだなあ(2020年3月21日の私のツイートより)。
ことの発端は、たぶんこのツイートだったかもしれない。
3月21日に、フジテレビで放送された音楽特番に、ナンバーガールが出演したのだ。
私はナンバーガールはそれほど好きと言うわけではないのだが、彼らが地上波の歌番組に出ることなんて、滅多にないだろうから、これは見てみようと思ったのだ。それを見た感想が、さきほどのツイートである。
そのツイートにリプライをくれたフォロワーさんが教えてくれたのが、toddleだったのだ。
toddleは、そのナンバーガールでギターを弾いていた、田渕ひさ子さんがやっているバンドなのだそうだ。
toddle・・・。せっかくだから聞いてみようかなあと、まだ重たい頭でそう思い立った私は、フローリングの上に寝っ転がったまま、すぐ真横にあるiPod touchに手を伸ばすと、アプリをfmプラプラから、ユーチューブに切り替えた。
いろいろ出てきた中で、とりあえず「サックドレス」と言う曲を聞いてみることにした。
早速流れてきた、疾走感のあるイントロを聞いた瞬間思った。
(おーかっこいい!これ女性版pillowsみたい!)
その後飛び込んできた、ひさ子さんのボーカルにも衝撃を受けた。何手言うか、びびびっと来てしまったのだ。透き通っているようで、真のあるひさ子さんのボーカルと、ライブ感のあるバンドサウンドに、鬱鬱とした頭の中、さらには自室の空気をも打ち砕かれていくようだった。
そんなtoddleの音楽を聞いているうちに、体も心もだんだん元気になってきて、横になっていたフローリングから、やっと起き上がることができた。
その衝撃を引きずったまま、こんどはアプリをユーチューブから、アップルミュージックに切り替えて、さきほどの「サックドレス」が収録されているアルバム「down plays the world(2007年リリースの2ndアルバム)」を聞いてみることにした。
♪散らかった部屋に殺されそうだ
飛び出していった
季節を信じて木々のトンネルの間を抜けていく・・・♪
これはアルバムの1曲目に収録されている、「コロネード」の歌い出しである。
歌詞の言葉によって、脳を揺さぶられるような衝撃を受けたのも、とても久しぶりだった。
自分が今聞きたかった、あるいは求めていた音楽を、この時やっと見つけられたような、そんな気がした。と同時に思い出した。
そうだった!私はこう言うことをやりたくて、詩を書き始めたのだと言うことを・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます