焚火を聞いていたら
相方から癒されると話題(らしい)の焚火のユーチューブ動画を聞かせてもらった。
本来ならこう言う場合個人的には、全盲者でもテレビや動画は「聞く」ではなく「見る」と言いたいのだが、現代人は何かと細かいし、こっちもああだこうだ説明するのもめんどうなので、その手間を省くために、ここではあえて「聞く」と書かせてもらおう。その方が、読者の皆様もすっきりするでしょう?
その動画は8時間ただひたすら木をくべて焚火を燃やし続けると言う物だそうだ。8時間ずーっとである。
パソコンからは、ぱちぱちと火が燃えている音が聞こえてくる。うん、確かにこの音は焚火の音である。
これが後8時間も永遠に続くのだ。いったいこれのどこがおもしろいのだろうか。これのどこに癒されると言うのだろうか。パソコンの画面上でぱちぱちと燃え続けている焚火とは裏腹に、私の心はとてもクールだった。
だがふと思ったのだ。相方の説明によると、動画の中では一人の人間が、ただひたすらに木をくべ続けていると言うのだ。しかも8時間も。
この動画の人間は、8時間も気をくべ続けなければならないのだ。いったい何のために?途方もない作業だと思う。
たいへんそうだよなあ。空しいだろうなあ。何手ったって8時間だよ8時間!8時間もただひたすらに木をくべ続けなければならないだなんて・・・。
そんなことを考えているうちに、目頭がじわじわと熱くなり出した。8時間も気をくべ続けて焚火をする人間のことを思うと、何とも言えない気分になって泣けてきてしまった。
この涙はいったい何なのだろうか。この時、てか今まさにこれを書いている私は、風邪をひいていて微熱気味だった。熱がある時って自然に泣けてこない?だからなのだろうか。
それともこれが癒しなのだろうか。癒しとは泣くことだとも言うし・・・。
とにもかくにもここ最近いろいろと悩むことが多くて、涙の流し方さえ忘れていたような状況だった。そんな中で、少しでも泣くことができたのはよかったのかもしれない。やはりこの焚火の動画は癒されると言うことなのだろう。
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