第11話 人魚姫
「ゴメン……」また彼女は頭を下げて謝った。
「い、いえ…… 良かったですねぇ。
溺死体は、悲惨だって言いますから……」
見た事はないが壮絶らしい。
「そうなんですか……」彼女は顔を伏せた。
「すみません…… 変な事、言って」
僕の方こそ空気を読まずバカみたいな事を喋ってしまった。
「あ、そう言えば、名前がまだでしたね……
一平です。僕は野呂一平……」
「……、一平君……」
「ええ、お姉さんは……」
「私……、そうね……」彼女は少し考えた。
遠くで救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
「ンゥ……、じゃ、人魚姫……」
「え……😳💦💦」人魚……姫。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます