芸術のような作品でした。最初は曖昧なまま物語が進みますが、徐々に雲が晴れ、くっきりとした輪郭を帯びる。それはまるで、この物語に出てくる月のようでした。ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、胸がきりりと痛む切なさや、目を見開いてしまう衝撃が待ち受けています。でもこの物語を読んだあとは、きっと人を想う気持ちを大切にできるはずです。私も『COSMOS』を聴きながら小説を読もうと思います。皆様も是非、ご一読ください!