コーナー
どうも。魔王サマのステータス開示の最中に隅っこに追いやられているかわいそうなチェアちゃんです。隣にはちゃんとココちゃんもいます。かわいそうですね。
チェアちゃんはいまから解説と合いの手係になりますね。ココちゃんは看板ヒョイッてしてくれますから、ヒョイッて。
え? ……やってみれば、わかりますよう。ねっ? はいココちゃんお願い。犬っぽくね。え? 犬っぽくって犬娘でしょアンタ。そのくらいのことできなさいよ。自分の種まで忘れたのか、私たちが羽ある生き物とおなじ扱いしたからって、だいたいだーからココちゃんはさあ……
あっ。はい。ちゃんとやるもん。チェア、ひとりでできるもん。えへへえ。ねっ、ココちゃん! ふたりでできるもんっ、……ねえ?
さあココちゃんよ、ひあうぃーごー。
ヒョイッ。
~新生魔王(超有力候補) アラタ・アンドウの純粋なる疑問 そのいち~
Q:
そもそもおれリアルワールドってか前世ってか現代日本ってとこで雑魚扱いだったんだけど?
おれにこういう秘めたるチカラがあることそのものには、ずっと思い描いてたことだったし、納得なんだけど、
それだったらおれのリアルワールドでの生活もーちょい報われてもよかったのでわ??
A:回答者…エルリア
それは、だからこそ、なのですよ。
アラタさまは、おそらく、元居た世界でほんとうに――報われなかったのですね。
けれども、神はかならず見ております。ええ、わたくしだって、見ておりました……ような、ものなのです。
ですからアラタさまはかならず神に並ぶ能力を授けられたのでしょう。
報われないぶん、お強いのです。
「……ひゃううん。意味が、わからないよう。ボクだけ? イレブンにはわかる……?」
「チェアですバカココいいかげん慣れて。あとこれはチェアにもわからんですね。
耳障りのいい言葉ならべくさってけっきょくなんも意味あること言ってないじゃないすか。……しいて言うなら、報われなさがパラメータの数値に影響している――って、くらいですか」
~新生魔王(超有力候補) アラタ・アンドウの純粋なる疑問 そのに~
Q:
え、じゃあだれがおれのこと見てたの?
ってか、死後にこんなおれ最強パラダイスがあるとか思わなかったし、こーゆーシチュエーションをリアルにゲットしたのは、ちょー嬉しいんだけど、
いまのチカラのぶっちゃけ一万分の一でもあれば、おれ会社のヤツらヤりまくって最強になれたんだけど。
おれにチカラくれたヤツ焦らしプレイうますぎじゃね??
A:
じらしぷれい……というのがいったいどういったお遊びなのか、ふふふ、ハイエルフで天使女王なわたくしは、存じ上げませんのですが。
それと、や……る? と、いうのも、わたくしにはなにがなんだかサッパリなのですわうふふふふふふ。
ですが、この世界にアラタさまがいらしてから、ということでしたら、わたくしご説明申し上げることができます、すこうしだけですが。
――あなたさまは『転生者』です。
それに、尽きます。……ええ、尽きますとも。
「え? え? なにゆってるのあのひとたち??」
「うん、チェアにもわかりませんだいじょぶ。……ただやっぱ魔王サマえろえろなんですかね」
「えろえろ?」
「えろえろという文化があるらしいのですよ。……ちぇあもごさいだからぜんぜんわかりましぇんよー」
「十九歳なんでしょ!?」
「うるさい実年齢十九歳! 私は妖精族換算で五歳だから!」
「ずるい! その年齢どっちでもいけるみたいなのずるいよ!!?」
「……や。でも。よく知らないのはホントです。
エロ、っていうのはですね。……生命を発生させうるもの、と聴きました」
「誕生、ってこと……?
でも、誕生は、……そこの地の
それが、えろ……なの?」
「……わかりません。だから、よく聞きますよ。おはなしを。いいですか? ココちゃん」
「……うん。ボク、なにがなんだか、さっぱりなんだけどねえ……」
「そりゃ私もです。というかそんなの故郷が滅びて追い出されてから私らそんなんずっとでしょう犬娘」
「……うん…………」
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