衝動自殺アンソロヂィ番外篇

日溜。

霧谷晴は如何にして確立したるや

==*[label="番外篇"]"霧谷晴は如何にして確立したるや"{


大騒ぎの『薄緑密室殺人事件@<fn>{chap:usumidori}』から数日。@<ruby>{阿|東}{あ|とう}@<fn>{atou}は@<ruby>{霧|谷}{きり|や}@<ruby>{晴}{はる}がまだむくれていることにげんなりとしていた。就業中は常に側にいるというのに相方がこの状況では、とてもではないが身が保たない。これが阿東に起因するものであれば謝り倒すなり改めるなりと仕様があるが、そうではないらしい。何度目か分からない溜息を吐こうとしてふと思い直す。いきなりあちこちに引き摺り回され、矢鱈と濃いコミュニケィションこそあったものの、知り合って未だ半月なのだ。何も分からなくて寧ろ当然。冷蔵庫に入っていたプディングを誰が食べただの、厠を使ったら便座を下げろだのと、相手を知らなくては分からないことは多々あるもの。一つ一つ知ってゆけば良いのだ。阿東は深く頷き、目の前の少女に話し掛けた。


@<talk>{}


//footnote{chap:usumidori}{

『衝動自殺アンソロヂィ』(@@<tcy>{5}月頒布予定)参照

//}

//footnote{atou}{

『衝動自殺アンソロヂィ』(@@<tcy>{5}月頒布予定)参照。同作品主人公予定。

//}

==}

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

衝動自殺アンソロヂィ番外篇 日溜。 @hidden_alma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る