習作―幸せな毎日

「戀ちゃん、明日デートしようか」

「デート?…デート!行きたい!やったぁ!」

「戀ちゃん楽しみだねー。さて、そろそろ仕事」

「あ、時間だね。凛君、今日の晩御飯は何がいい?」

「んー、和食かなー?」

「わかったー!後で夕飯の献立LINEするねー」

「んー、LINEしなくていいよ。帰ってきたときに聞きたいな。さて、行って

くるよ。道に気をつけて買い物行ってね」

「うい!わかったー!明日はデート♡ あ、いってらっしゃいするー!まって

ー!」

「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」


――――――――――――――――


「ただいまー」

「おかえりなさい、凛君。今日も一日お疲れ様。」

「ありがと、ほら戀ちゃん。お土産買ってきたから、後で一緒に食べよう」

「わわっ、ケーキかなー?」

「後でのお楽しみだよ。それよりお腹すいた。ご飯できてる?」

「もっちろーん♪ 今日はね、凛君が夜ご飯は和食がいいって朝言ってたか

ら、肉じゃがと焼き魚にしてみました!」

「お、僕戀ちゃんが作る肉じゃが美味しいから好きだよ」

「ありがと♪ ボクもお腹すいたし、さっさと食べちゃお?」

「そうだな、じゃ」

「「いただきます」」

「「ごちそうさまでした」

「お粗末様でした♪ 凛君が買ってきてくれたお土産いつ食べよーかな…お

風呂入る前?入った後?」

「オススメは、お風呂はいった後かなー?」

「じゃあおふろ入った後で食べるー!凛君一緒に入ろー!」

「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」


――――――――――――――――


「そうだ、戀ちゃん。デザート食べないの?」

「あっ!忘れてた!食べる食べるー!何買ってきてくれたのー?」

「お酒飲みながら食べたかったからチョコケーキをホールで買っちゃった」

「わーい!はんぶんこしよーね!」

「ほら、戀ちゃん、グラスとお酒持っていって。僕ケーキとフォーク運ぶから」

「はーい♪ケーキ♪ケーキ♪ケーキとおっさっけ♪」

「ん~♡おいしっ!おさけもケーキも!」

「買ってきた甲斐があったよ。ん?戀ちゃんこっち向いて。ほらほっぺにクリームついてるよ」

「わわっ、ありがと凛君♪」

「ほんと甘いものと一緒に飲むと一回で一本無くなるのどーにかしないとね?」

「美味しいから仕方ない♡」

「ほらキセルの葉っぱそろそろきれるでしょ?帰りに買ってきたから」

「凛君と同じ葉っぱ♪」

「僕は手巻きするけど、戀ちゃんはダメだよ?君の指に」「ボクの指にタバ

コの匂いついて欲しくないんでしょ?知ってるよ、それにキセルも凛君か

らのプレゼントだからキセルつかうもーん!」

「なら良かった。戀ちゃんがキセル吸ってるのかっこいいからやめて欲しく

ないんだよねー」

「凛君もパパッと巻いて吸うのかっこいいよー!」

「ありがと戀ちゃん」


――――――――――――――――


「ふぁ~ぁ」

「お、戀ちゃん眠いのかい?」

「うー…眠くなってきちゃった。凛君一緒に寝よー」

「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」

「わーい!」

「ほら戀ちゃん喜んでないで、ベッドサイドのランプつけて。室内灯は消す

からねー?」

「はーい♪」

「戀ちゃんはベッドに入ると幸せそうな顔するねー」

「凛君と一緒に寝れると思うと幸せなんだもーん」

「そんな戀ちゃんには絵本を読んであげよう」

「えー?絵本ー?何読んでくれるのー?」

「今日はまこさんが教えてくれた『いつでも会える』って絵本だよー」

「まこさんが教えてくれたならあたりだー♪」

「戀ちゃんいつも絵本読むと途中で寝ちゃうから先に言っておくね。おやすみ、愛してるよ戀ちゃん」

「ボクも愛してるよ凛君♡おやすみ♡」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る