第47回「夏といえば…」/冷たい

「夏だねぇ」

「あ、姉貴、今年はどうする?」

「セナ姉は今年も放浪するの?」

「んー、今年は皆といようかなって思ってさ」

「あれー、珍しいこともあるんだー」

「じゃあ、今年は戀姉も、セナ姉も予定合わせて皆で何処か行こうよ」

 三姉妹+晶と唯の五人……何処か空いてる場所……

「唯先輩達はどうするの?セナ姉は晶さんと一緒に居たいでしょ?」

「じゃあ、お姉ちゃんがうちの系列抑えちゃうぞ〜!」

「実際に抑えるのは咲夢でしょうが……」

「えへへ……」

「そもそも、一般の人に使ってもらうべきでしょ。だから僕と晶のセーフハウスでも使おう」

「セーフハウス……セナ姉ってそんなの持ってたの?」

 セーフハウス、僕の放浪で緊急時に隠れる場所として最初用意しだし

たけど、晶と付き合う様になってからは晶と会う場所だったり、晶のオフの時様に増えていった。

「で、何処のセーフハウスがいい? 『夏といえば』な観光地だったら大体あると思うよ」

 この時期どこも観光客で一杯だからね、何処でもいいんだよね。

「とりあえず、咲夢、唯にパスポート持参で一週間ぐらいの旅行する荷物持ってこさせて」

「えっ、晶さんは?」

「どうせセナが連絡するでしょ」

「冷たい……」

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