第28回「変わってるっていいと思う」/光
「セナ、僕の髪色ってさ、変じゃない?」
「変じゃないよ、どうしたの?」
「ふと、学生の頃髪色について苛められたなぁ……って思いだしてさ」
「あー、でもね、晶の髪色、僕は好きだよ。そもそもさ、うちの家系的
に薄紫の髪色ってだけじゃあね……」
姉貴は紺、僕は金で、妹は銀、そんな髪色をしてる家系。異母姉妹と
か異父姉妹って言う訳じゃない、みんな同じ両親から生まれてる。
「晶の髪色が仮に異端とすると、僕含めた三姉妹、皆異端だよ?」
「え?どうして……あ、みんな地毛なんだっけ?」
「そうそう、僕は金髪、姉貴は紺色だし、皆気付かないけどさ、あの目、
左右で色違いなんだよ?」
「え?本当?気付かなかったなー」「妹は妹でアルビノかって位真っ赤な目に銀白色でしょ?」
「あー、普通にガン=カタの練習してた時はびっくりした」
「あれは姉貴を守るために始めたらしいねー」
ゆっくりと時間が流れる僕らの会話、窓越しに差し込む光に反射して
キラキラしている晶の髪。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます