天下三分の計(インターミッション)

書生「副長、拠点…しかも人魔戦争の要衝フロゲリオンパレス奪回とは…これは王国に差し出すのですか?」

リバイア「いや」

書生「それでは、王国と魔王軍に敵対する二正面作戦になってしまいます!」

リバイア「王国と協調しつつ魔界を攻めるぉ」

書生「なるほど、副長ならやれるかもしれません」

リバイア「その言い方は疑っているぉ、僕は勝算があるからやるんだぉ」

書生「失礼しました!しかし、団長の強さは底なしですね」

リバイア「確かに強いけど、サクシュが城から出てこなかったら、鞭女と有罪野郎に僕らは潰されているぉ。援軍を出してくれた王国にも感謝だぉ」

書生「そうですね、サクシュが団長の強さを知っていたら援軍を待って守っていたでしょうね」

リバイア「アクアが内紛で動けない今日しかなかったぉ。あるいは有罪野郎とサクシュが離反してなかったら負けていた。向こうに優れた指揮官がいないから、全て僕の思った通りに動かせたぉ。サクシュがバカだから、ヒルデたんやケンさんを倒したら勝ちと思い込んだぉ。ここまでアル中を表に出さず、しょぼい傭兵団として動いていた甲斐があったぉ!」

書生「はい」

リバイア「今の僕らが第三勢力というにはしょぼすぎるぉ。辺境に成立を伸ばす。まずは遊牧民と同盟を組むぉ」

書生「遊牧民?」

リバイア「まだ僕の意図が分からないかな、かな?」

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