初代本編 第7話 ジョーカーの本性

接近戦で十二魔将サクシュを追い詰めるジョーカー、しかしさらに十二魔将マウントとユーザイが現れた。

人魔戦争の要衝、フロゲリオンパレスをめぐる戦いの決着は…


※ムーバブルアーマー、闘気や魔力を集めて部分的に防御力を上げる。技巧派の気功士や魔法剣士が得意とする戦法。


ジョーカー「何だ、次はエロ女王様か」

マウント「アタシを知らないのかい?この十二魔将マウントの鞭から逃れたのはバオーン将軍だけさ」

ジョーカー「バオーンだと?貴様…十二魔将か、二人同時なら面白ぇ!まとめて片付けて、次はバオーンだ!」


ベリィ「副長、いくら団長が強くても、十二魔将二人相手では危険です!」

剣豪「副長、拙者が援護に行くでござる」

リバイア「らめぇ、あのバカは酒とケンカが大好きなんだぉ。ケンさんのように平和を愛する心なんて、一欠片もないからね!」


ジョーカー「久しぶりにおもしれえケンカができるぜ!」

マウントの鞭乱舞!

体捌きとムーバブルアーマーで回避

ジョーカーの頬を血がつたうのみ。

マウント(見切られた!こいつ化物だ)

サクシュが横から狙撃

ジョーカーのムーバブルアーマー、指ひとつ動かさずに防いだ

サクシュ(こいつ、本当にバオーン将軍級なのか)

ジョーカーの魔法剣ファイア

かわしたマウントの腹に蹴り

マウント「うぐっ!」

ジョーカー「十二魔将?弱ぇな。もう終わりか?」

サクシュ(大して速くないのに、何という精度と威圧感、✕される…)

ジョーカー「つまらん」

サクシュの影矢が左右の死角からジョーカーを襲う、素手で矢をつかむジョーカー

マウント「がら空きだ!スネークバイト!」

槍のように迫る高速の鞭

ジョーカーのムーバブルアーマー、鞭を受け流した。

マウント「そんな簡単に…」

ジョーカー「相手にならん」

サクシュ「うっ、うわぁ!」

逆上し斬りかかるサクシュ

片手でサクシュの剣をつかみ、捻るジョーカー

めきっ

サクシュ「うっ、手首が…」

ジョーカー「もう弓は使えねぇだろう」

マウントがジョーカーの背後から鞭を振るう、かわし腹を蹴るジョーカー

マウント「ごぼっ」(こいつ、まだ魔法剣をほとんど使ってないのに)

サクシュ「マウント!逃げるぞ」

マウント「あんた一人で逃げな」

サクシュ「くっ」

森に消えるサクシュ

ジョーカー「もう終わりか」

マウント「ただじゃ✕なないよ!」

毒薬を取り出すマウント

ジョーカーの魔法剣ウィンド、毒薬を弾きとばした。マウントにジョーカーが近寄る。

マウント「ひいーっ、来るな、来るなーっ!」

マウントを見下ろすジョーカー

マウント「もうダメだ…」

マウントは毒薬を拾い、飲み込んだ。

ジョーカー「何しやがる」

マウント「バオーン将軍…お気をつけ…」

倒れるマウント

ジョーカー「おい、吐き出せ」

肩を揺するが返事はない。

ジョーカー「バカが…」

魔王軍密偵「なんてことだ、十二魔将二人相手に」

ジョーカー「お前ら魔王軍か?」

魔王軍密偵「なぜ気付く!?こ、✕される…」

マウントの鎧を壊し裸にするジョーカー

魔王軍密偵「こ、こいつ、悪魔か…」

ジョーカーの魔法剣ファイア

マウントは炎に包まれた。

ジョーカー(…)

魔王軍密偵「火葬しているのか」

魔王軍密偵「毒を飲んだから…腐る前に…」

ジョーカーは鞭を拾い、密偵に投げた。

ジョーカー「持って帰ってやれ」

魔王軍密偵「行ったか、助かった…」


魔王軍索敵兵「マウント様が討たれたようです、サクシュ様は敗走中」

ユーザイ「あの二人がやられた?何者だ、俺の計算を上回る奴がいるのか」

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