第584話 工場の増設

素材の確保はできそうだ。

人材も陸続とやってくるから今は問題なさそうだ。

素材を加工してくれる人は無論、管理する側の人材も集まりつつある。

こっちに関しては、俺がこれと決めた人物に監視させないといけないな。


何せ上司次第で職場の雰囲気が変わりすぎるというのは・・・・

いい意味ではいいのだが、悪い意味でハズレを引いてしまった場合・・・・



まあいるんだよな、部下をもの扱いしたり、奴隷のごとき扱いでとんでもない事をしでかす輩が。


なので、こういった人物がいないようにしっかり面接はするんだが、それでもそれをかいくぐって紛れ込む奴はいる。


あ、そうそう・・・・今一番不足しているのが、加工する場所だ。

今の建物ではこれ以上設備を入れられない。

特に女性向けの下着、そして服。

これ等が圧倒的に供給不足なのだが、そもそも今の設備はフル稼働。

2交代をやってるんだが、それでも間に合わない。


この世界、普通夜は早く寝るもんだが、異世界売買や、魔道具、それにこの工場は灯に関しては電気も使っている。

水力と風力だ。


水力はメンテが面倒なんだが、川の水量が安定しているなら、電気の供給が一番安定するんだよな・・・・


そんな事を思っていると・・・・


「なんじゃシモン!其方そうとうげっそりしておるではないか!何をしておったのじゃ!」


レシティアが俺の周り何かしている?


「・・・・叔母とか・・・・我はいつでもいいのじゃがな・・・・」


「う・・・・なんでわかった?というか・・・・御覧の通りなのでな、暫く無理だ・・・・」


そう、俺はイベッテと愛し合った後・・・・

気が付けば大量のクシーさんに囲まれていた・・・・


で、いつも俺の所にいるクシーさんが

「約束ですので、私達のお相手も頼む。」


・・・・え?今私達って言った?


「最初からそう言っている。ダンジョンでもそう言った。」


うわ・・・・聞き流してた・・・・

流石にこの人数は無理なので、順番で、とお願いをしたんだよな。

たぶん100人ぐらいいたぞ?

クシーさんって200番台だっけ?

忘れた・・・・


でまあ・・・・イベッテが去った後、5人とその・・・・

結局無理があり、俺は今げっそりしているんだ。

何せこれがしばらく続くらしいからな・・・・


話がそれたな。

「そうだレシティア、君に頼みがある。」


俺はレシティアに頼みがあると言ったら、レシティアは何やら目が輝き出した気がして・・・・


「なんじゃ?我に任せばこんな工場の1つや2つ、ちょちょいのちょいじゃぞ?」


知ってか知らずかそんな事を言うレシティア。いいのか?そんな適当な事を言って。


「本当か?ちょうどそれをお願いしようと思ってたんだ。」

「うん?本当に工場を建てるのかえ?」


「ああ、頼むよ・・・・御覧の通り、今の工場では増産が無理でな・・・・」


「わかったのじゃ!シモンがそう言うのじゃから、しかと立派な工場を作ろうではないか!」


なるべく早く作ってほしいですレシティアさん・・・・


「そうか、早く建てないといけないのじゃな・・・・で、土地は何処にするのじゃ?」


まあこの工場の敷地だよな・・・・


「この工場の隣はどうだ?」


「よいのかえ?まだあの辺りは森の様じゃが?」


「更地にして、そこに建てればいいんじゃ?」


「そうか、シモンがそう言うならそうしよう!・・・・のうシモン・・・・このような難儀な問題を我が解決しようとしておるのじゃ・・・・せめてキスぐらいしてくれてっも罰は当たらんのではないかえ?」


・・・・う・・・・美少女にキスか・・・・

「・・・・ちょっとだけだぞ?」


俺はほっぺにしようとしたのだが・・・・


レシティア、どうしたのか知らんが、俺が対応できない速度で俺に抱き着き、濃厚なキスをしていきやがった・・・・


「まあこれぐらいで勘弁してあげるのじゃ!」


・・・・まあ、あんな程度なら・・・・いいか?

そして・・・・本当にあっという間に工場は出来上がった・・・・

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