第562話 ミルテが連れてきたのは・・・・
俺がリストを食い入るように見ていると、ミルテが誰かを連れてきたようだ。
「丁度暇そうにしていたのを見つけてね。どうやら旦那さまをマスターと呼んでいるようだが、そしてマスターにホムンクシーと呼ばれているとか言ってたが、人工人間か?あ、他にはホムさんと呼ばれているとか?」
「どういうの?ホムンクルス・・・・人工というか、人造人間だな。ベースは人間らしく、愛し合えば子もなせるとか。」
俺がそう言うと、ホムンクシーさんが現れた。
「マスター、放置はさみしいですよ?」
いや、放置は・・・・してないぞ?
「こちらのミルテ女史にお聞きしました。そう言う事でしたら、私も秘書としてマスターのお傍におりますよ?」
「・・・・いいのか?」
「ええ。ダンジョンは安定しています。それにミルテ女史一人では限界があります。誰か常に一人がマスターの所にいませんと。そうすると、誰かが動かなくてはならない時に、困らないのですよ。」
「そうか。じゃあ、頼むよ。正直最近秘書の必要性を痛感していたんだ。なあミルテ・・・・ってどこ行った?」
俺がホムさんと話している間にどこかへ行ったようだ。
「まあ、このような事がありますからね。あと数人必要ではないでしょうか?」
そうなんだよね。だけど俺に張り付くから、自身のプライベートが・・・・
そんな事を思っていると、ミルテが戻ってきた。
「ギルドへ行ってました。ギルドから優秀な人材を一人寄こしてほしい旨伝えました所、適した人材がいるので、明日そちらに正式に行ってもらうとの事です。手続きがあるので少々時間がかかるのが申し訳ないと言ってましたが。」
・・・・ギルドの受付嬢か?
それはそれで・・・・イベッテがいるか?だが・・・・彼女は領地運営に欠かせないからな。
この後色々話し、館に戻り、休んだ。
そして翌朝。
・・・・
・・・
・・
・
食事を終え、今後の俺の居場所をどうするかという事になった。
今までは館の書斎にこもる事も暫しあったが、あれは俺が1人だったからだ。
今後は複数の秘書を抱えての執務?になる。場合によっては男性の・・・・マウリシオさんにこの辺りの人選はしてもらおう。場合によっては一から育ててもらうか。
そんな事を思っていると・・・・誰かが勢いよく走ってやって来た。
「シモン!何だか知らんが今日からここで働く許可が急に出たのじゃ!」
レシティアがやって来た。
俺的にはありがたいが・・・・18になるまで手は付けんぞ?できれば20歳までは・・・・
俺はレシティアを受け止める。
「急にどうしたんだ?後2年我慢じゃなかったのか?」
俺はやさしく抱き返し、椅子に座らせる。
「そうなのじゃ!あの後我はギルドに戻ったのじゃがな。急にギルド長に呼び出されての。クチタ領からギルドへ秘書のあっせんの依頼が来ていて、今この場にいるメンバーでは我が一番の適任らしくての。城へ、父へ許可を得に使いを出したゆえ、明日にはクチタ領の領主の元へ行くよう説明を受けたのじゃ!」
俺はミルテを見る。
「昨日のはこういう事か。すまんねミルテ。」
「いえ、お気になさらず。彼女の優秀さ、秘書としての適性の高さはある程度調査済みでしたから。」
これで3人体制か?
「まあそういう事だ。今後もっと増えるかもだが、兎に角3人で助け合って俺の補佐をしてほしい。」
まさかケンカしない・・・・よな?
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