第560話 領地を回り痛感する

この後、色々領地を見て回ったのだが・・・・


妻以外に詳しいのがいない・・・・

バルトサールは今、領地とパールメース帝国との関りの為に、ずっと国境の方にいるからな。

彼みたいなのをもう何人か・・・・

あ、勇者君も彼の元にいるんだったか。


今後の事を考えると、こう言った人材をもっと確保しないといけないな・・・・


あとはあれか、秘書だな。

俺のスケジュールの管理と言うか・・・・

今直面しているこの、何処に行ったらいいか分からんと言う何ともな・・・・

あ、マウリシオさんの所に行っとくか?

基本は館の管理だからな。

まあ何かあったら館に話が行くだろうし・・・・


そう思うと、何故かレシティアがいた。

「あれ?話し合いは?」

「何を言うておるのか其方は!まだ我を抱いておらぬであろう!今は其方に抱かれる順番、優先順位を決めておるのじゃ!今の我は蚊帳の外なのじゃ!」


それはちょうどいい・・・・

「レシティア、何かしてほしい事ある?無論あれは駄目だが・・・・」

「・・・・何をしてほしいのじゃ!」

う・・・・察するのが早すぎ・・・・

「まあそう言うなって。」

俺は取り合えずレシティアを引き寄せ、軽くハグする。

これぐらいならな・・・・

「むむ・・・・そのようなのでは足りぬのじゃ!」


そう言って全力で抱き返してくるレシティア。

まだ・・・・本当の意味で抱く訳にはいかないからな。

そう思っていると、彼女は俺の首に抱きついてきて、口づけを・・・・

油断したと思ったが・・・・おいこら!舌を入れるんじゃない・・・・そして・・・・何だか妙にレシティアがエロく感じる。


これはやばい。

俺は急いで引きはがす。

「むう・・・・これぐらいよかろう!そなたあのちっこい、ちんちくりんなカミラ嬢を抱いたのであろ?我とそう変わらぬぞ?」

いや・・・・そうだな、姿だけで言えば・・・・見た目はそう違わない・・・・だが実年齢がな・・・・


「もう少し待て。どうせレシティアが恐らくだが、俺にとって一番年齢の低い妻になるのだからな。レシティアが心変わりしない限り、俺はいずれレシティアを妻にするから。」


「そのような言い方卑怯なのじゃ!そう言われると待つしかあるまい!むむ・・・・は!そうじゃなんじゃそれで!我に何か求めておるのであろ?」


「ああそうだ・・・・今回な、ミルテと言う女性がやって来ただろ?」

「あ、あの男前なせくしいな女じゃな。ああ見えて中々気遣いの出来るいい女じゃな。あれがどうかしたのか?」

「ああ・・・・彼女を秘書にしようと思うのだが・・・・」

「・・・・それでそれが我と何の関係があるのじゃ?」

「・・・・俺の秘書が、1人で足りると思うか?」

「・・・・我にも秘書になれ、と?」

「ああ・・・・まだミルテは正式な秘書じゃないからな。今なら第一秘書になれるぞ?」


「第一秘書!何という甘い言葉じゃ・・・・・仕方あるまい!我がその第一秘書とやらになって進ぜよう!で、秘書とは何ぞや?」


・・・・まあ多分ギルドの職員ならそう今とやる事も変わらないだろう?

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