第559話 人間やめた?と言われたよ

「しかしのう・・・・信じられんがもはや婿殿は・・・・人間やめたのか?」

は?まだ・・・・人間・・・・だよな?

「いやいや、まだ人間ですよ?やめたつもりはないない。」

だが何故か3人の俺を見る目はジト目・・・・


すると親方が・・・・


「しかし・・・・羨ましいのう。儂らには、其方に嫁がす娘がな・・・・そうか・・・・」


何言ってるんだか?

そして伯爵が・・・・


「こうなるなら、わしも娘を手元に置いとくべきだったの・・・・良いのう奴は・・・・」


何が良いなのかしらんが、気にしないでおこう。


そして・・・・国王が

「もっと凄い酒出してくれぬか!こんなのでは酔わんわ!」


もう酔っぱらってますよ国王?


「まあよいわ・・・・わしは娘と・・・・孫を運よく其方の元へ送りこめる。まだレシティアは幼いからのう。もう少ししてからにしてくれ。」

「・・・・ああ、それは本人には言っている。俺の何処がいいのだか知らんがな。」

「これだから婿殿は。もっと自分の事をしっかり把握したほうが良いぞ?これではイベッテが可哀想ではないか・・・・いや、あやつなら・・・・」

何だか知らんが、何を言いたいの?

「何が言いたいんだ?ほれ酒だ!」

俺は適当に酒を購入し、渡す。

冷えた・・・・キンキンに冷えたビールを出して渡す。

「ううぉ!なんじゃこれは・・・・風呂にこの冷えた・・・・中々に・・・」


「ワシにも飲ませろ!」


親方にも渡したが・・・・

「む!さほどきつくはないとはいえ、こう冷えておると全く違う飲み物じゃのう!がはははは!」

親方は一気に飲んだ・・・・おい、350の缶ビール一気とか・・・・

まあ気にしないでおこう。

「ワシはシュワシュワじゃないのを頼む。」

伯爵は・・・・

目についた日本酒を。

魔法で瓶ごとキンキンにしてやった・・・・

「ううぉ!!!うほほほっほ!なんじゃこりゃあ!この冷え感がたまらん!」


まあ俺は酒飲まないから、酒の扱い知らんから・・・・だがまあいいだろう?

暫くして・・・・

湯船で3人くたばってたよ。

と言うか何時から入ってるんだ?

酒がまわって、湯船って・・・・


そしてふと背後に気配を感じると・・・・

ガウン姿の3人の女性が・・・・


ここ男湯・・・・


「夫は連れていきますわ。ごゆっくり・・・・」


そう言って3馬鹿は、男湯に入ってきた自身の妻に回収されていった・・・・


何だったんだ?


俺はそこそこあったまった後、温泉を出る。

たまには店や工房に何か問題がないか、また、領地に何か新たな爆弾が無いか把握しとく必要があるしな・・・・


こういう時、誰か傍に居てくれれば、色々把握しやすいんだがな・・・・

むー・・・・やはり秘書か?

こう言うのは・・・・側近?

わからん・・・・


その内考えよう。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る