第557話 家族会議?

佐和が2人・・・・カミラとミルテにそう言っている。


するとカミラが挙手をし、発言を求めている。

「・・・・旦那さまがミルテと出かけている間に、ざっと把握した。シビルは薬関係のエキスパートだが、そして佐和、世津、三津枝はここの商会のメインの商品開発、生産における最重要人物。イベッテも国や他の商会との重要な窓口、更には色々な職人や道具の手配等・・・・ある意味商会の核。そしてヴィヴィは今後の帝国との関係の要で外交の最重要人物の一人となるだろう。ノエラとヒルダは実際の商会の、店の運営を行っている。更にはそこの獣人、エミリーとソフィーとナタリーは商会の核となる商品の素材集めのエキスパートだ。更には人外の精霊ロンダーヴ、神獣のミシェレとオデット・・・・彼女らは特殊だから割愛だが・・・・こうなるとおのずと私の立ち位置が決まった。」

・・・・よく見てたな、一週間ぐらいしかなかったぞ?その間に全員の今の役目を見てたのか。

「ああ、この場合まだ足りない・・・・この場合妻と言っていいのか、人材と言っていいのかわからないが・・・・がいるのは間違いない。それを俺が受け持っているからな。」


「うん確認した。だから私は魔道具を作るエキスパートとして、今後活動する。」

「ああ、クルーザーでの話してたしな。」


そして世津が割って入る。

「そしてですね・・・・ミルテさんにお願いしたいのですが・・・・」

「何ですか世津さん?」

「頭の回転の速そうな貴女ならもう気が付いていると思いますが、士門さん・・・・旦那さまの元に一緒に居る人がいないのよ。ロンダーヴさんも子供がいて、前のようにずっと士門さんの傍に居られなくなってね・・・・」

「ごめんねますたー、精霊の子育てって一寸特殊だから。」

「ああロンダーヴ、それは気にしてない。あ、世津続けて?」


「はい・・・・ええとですね・・・・旦那さまはもう高位の貴族ですし・・・・商会のトップでもありますし、今後は帝国や周辺国との色んな窓口にもなります。そちらはヴィヴィさんがある程度してくれますが・・・・」

すると、ここで・・・・あれ?レシティアいたのか?

「ちょっと待ってくれ!何だか我がのけ者の様じゃ!婚約しておるのじゃ!妻と同等の扱いにしておくれ!国との話は我が受け持とうし、成人し我が士門の傍に・・・・結婚すれば我はずっと士門の傍に居るぞ!それまでじゃ!それまでミルテとやら!シモンの傍に居てやってくれぬか!」

ここで三津枝が止めに掛かる。

「レシティア、イベッテが睨んでるわよ?」

「ひい!伯母上申し訳・・・・」

「お姉様とよんでと言ってるわよね?」


「そ・・・・そうじゃったイベッテお・・・・姉様・・・・」

「分かればいいわ。」


そしてミルテは


「いいのか?まあ少し様子を見て決めようと思っていたが・・・・色々なもめ事にはあのバルトサールが傍に居たようだが、あれはあのような時の懐刀。そして・・・・旦那さまの傍らに、ずっといる女性が・・・・これほど妻がいるのにだ・・・・気にはなっていたのだ。つまりは・・・・」

「そう、言い方は色々あると思いますが、普段は秘書のような存在でいてほしいのです、ミルテさん。」


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