第541話 ちびっこ勇者を調べると・・・・

そう言えばこいつ、生理が来ていないといってたんだよな。

何か女性器に仕掛けが?


それと、成長していない、との事だから、何かそういった・・・方法は分からないが、こいつのやって来た世界にはあったのか?

ホルモン関連かもしれんしな・・・・


4Dエコー

看護師さんに扱ってもらい、くまなく確認してもらう。

本当ならCTスキャンやMRIがいいのだろうが、流石にそのような設備は手に入らない。

まあエコーが限界だな。


そして・・・・

「口田さん、何やら心臓近くと、お腹あたりに黒い影が見える。」

・・・・よく分からないが、あちこち動かしてもらうと、確かに黒い物体が見える。

俺は何だろうと思いながら、金属探知機を購入し、ちびっこ勇者に身体に金属が埋め込まれていないか調べ始める。

すると・・・・反応がある。

先程の黒い物体?がありそうな場所にだ。


腹はいいが、心臓近くか・・・・


もし何か機械が埋め込まれていて、それを取り除けばこいつは再び女として成長できるのか?

それとも女性ホルモン投与で成長を促進させる事ができる?


俺は看護師3人と本人とで、話をする事にした。


「聞いての通り、君の身体に何か仕込んであるようだ。それが成長を阻害している可能性があるんだが、何か心当たりはないか?俺達とは異なる文明からやって来たのなら、俺達の知らない技術で何かされてるんじゃないかと思ってな。」

俺はこのちびっこ勇者と呼んでいるが、見る人が見れば美少女勇者になるのかもしれない。

本来の成長次第では凄い美女になっていたのだろう。


そしてこいつが・・・

「多分ナノマシンを組み込んでる。」

うわ、いきなりハードル高いぞ?

「おい、今ナノマシンと言ったか?俺が知る限り、この設備では除去は無理だぞ?もしそのナノマシンの周りごと切除して問題なければいいが、神経等に浸透していて、もし切除は無理、な場合お手上げだ。」


「そう・・・・無理・・・・子供産みたかったな・・・・」

う・・・・そんな悲しそうな顔をするもんじゃない。

「もし無理やり切除して、君に何かあったらどうする?最悪死ぬが、それでもいいと言うなら、こっちの判断で切除は試みるが。」


暫く考えているようだ。

「わかった。切除してもらおう。死んでも文句は言わん。と言うか死ねばそこまでだからな。」

「そうか。じゃあどうする?今からするか?」


「・・・・そうだな、その前にしてほしい事がある。」

「俺にできる事ならするが・・・・性的な事はしないぞ?」

「そ・・・・そうか。死ぬ前に女になっておきたかったのだがな。処女のまま散るのも致し方なし・・・・か。」

「いや待て死ぬの前提とか、俺は可能な限り死なせはしないぞ?」

「・・・・そう、死なずに済むのは理想。では頼む。もし成功し、身体が成長すれば、お礼に処女を捧げよう。」

・・・・どうしてそうなる?

「いや、それは好きな男性が現れるまで取っておけ。」

「そう。私が好きなのは口田士門。問題ない。」

・・・・何処でどうしたらこの出会いで俺を好きになるんだ?


「捕らわれていた私達を救ってくれ、全く歯が立たなかったデブを始末してくれた。惚れる要素満載。」

「・・・・まあいいけどな。じゃあ・・・・やろうか?」

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