第538話 本当は誰かにやってもらいたい
こんな事本当はしたくはない・・・・
いくら綺麗な裸の女性が目の前に・・・・そんな彼女を切り刻まなくてはならないのだ。それも大事な部分に。
恐らく勇者と名乗る以上、普通の人よりは体力はあるだろうし、ぶっちゃけ切り刻んでも死にはしないだろう・・・・
だが、やはり嫌だな・・・・
誰かに代わってもらいたいが、代わりがいない。
それに、横たわる彼女の期待に満ちたあの眼差し・・・・
俺は覚悟の決まらないままメスを手に取った・・・・
だが・・・・あれ?麻酔とかどうすんの?
そう思ったけど・・・・異世界売買で以前購入したんだよ、医療品、医薬品?
そこをもう一度調べると・・・あった・・・・
セボ▲ルラン?
イソ▲ルラン?
わからん・・・・
適当にポチり、看護師の3人に確認してもらう・・・・
「あ、これとこれ、そしてこれで行けますよ?」
麻酔は彼女らに任せよう・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「準備終わりました。」
「ありがとう・・・・」
今この場にいる全員、医療用の服・・・・手術用の服?マスク、手袋をしている。
こんなもんも通販で手に入るとか・・・・
「はっきり言っておく。俺には人の身体を切り刻んだり、内臓を見極めたり、血管とか論外だ!そんな知識はない!技能もない!エリクサーだよりだ!だから彼女の腹を割き、そして・・・そのまま性器まで切り刻む。で、腹を広げ、女性の、子を得るための臓器を確認し、わかるか知らんが、卵巣とかは残せるなら残し、子宮は・・・・あればいいが、どれが子宮とか分からんからな・・・・一応そこに、こんな感じというのをプリントアウトしているから、その図を見て判断するしかない・・・・」
俺の見立てでは子宮を切除しているはず。なら、元々子宮がくっついていた部分を切除し、その後エリクサーをぶっかければ復活・・・・
その通りになればいいが・・・・
俺は思い切ってメスを入れる。
・・・・入らない・・・・
「うわ!いきなりこれかよ・・・・」
彼女は勇者。異世界売買で購入したメスでは歯が立たないらしい。
仕方ないので、俺が打ったナイフでするか・・・・
俺はナイフを取り出し、彼女の腹をなぞる。
すると、なぞった部分が切れた。ありゃ?結構簡単に切れたぞ?
これ何処まで切り刻めばいいんだ?
分からないから少しだけ深めに切り刻む。
そして・・・・3人に手伝ってもらい、腹を広げる・・・・
血だらけだ・・・・当たり前だな。
ガーゼで血を吸ってくれる。
そして・・・・
「なあ、どう思う?」
俺はある程度知識のある3人に確認をと思い聞いてみる。
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