第537話 勇者君の気持ちを確認

「え?どうして・・・・一度もそう言ったそぶりを見せた覚えはないですが・・・・」


俺は勇者君を連れていき、こっそり喋る。

「ばれてないと思ってたんだろうが、俺の目はごまかされないぞ。ズバリ君は巨乳派だな?」

「う・・・・流石です・・・・完敗です。」

何故そこで完敗なんだ?

「まあいい・・・・実は彼女も君に好意を寄せいているみたいでな。よかったら彼女が治療が終われば、付き合ってやってくれ。」

「い・・・・いいのですか?と言うかそれ本当?」

「ああ・・・・何か問題でも?」


「僕が捕らわれている間、彼女は僕の目の前で何度もリアレプトに犯されていました。彼女は僕を嫌っているのでは、と・・・・」

「むしろ逆だな。彼女は間違いなく君に惚れている。それに・・・・治療が終われば、もしかしてだな・・・・」


驚く勇者君だが・・・・

「わかりました!治療が終われば、告白します!」

「ああ頼むよ。それと、君は回復魔法は?」

「少しなら扱えます。」

「そうか・・・・じゃあ、君にも同席してもらおうか。彼女の治療は相当荒っぽいものになりそうでな。多分子宮を切除されてるから、女性器をほぼ取り除いて、そこにエリクサーでの再建治療になる。卵巣とかそのままでいければいいんだがな・・・・」


「・・・・随分お詳しいのですね。」

「いや・・・・一応調べたよ。こう言っては何だが、死んだ女性の身体を何度か切り裂いて、確かめてもみた。これは秘かに国に依頼していたからな、誰も知らないはずだ。俺も元居た場所ではこんな医学の知識はなかったからな。」

「そうですか・・・・しかし、エリクサーと言うのはそこまで強力なのですか?」


「ああ・・・・俺の妻で、ヒルダと言うのがいてな。彼女は失明していたうえに、四肢のほとんどが無くなっていた。だが、エリクサーを使ったら、足は全て異常がある前の姿に戻り、目も再び見えるようになった。まあ、一つ問題があったがな、彼女は逆に喜んでいたが。」


「え?問題とは?」

「ああ・・・・彼女は相当背が高かったんだよ。その背がな・・・・若干低くなってしまったんだよ。」

「ああ、そうでしたか・・・・」


俺が勇者君と話しているとしびれを切らしたのか、ドジっ娘勇者がやって来た。

「あの、そろそろ・・・・」

「ああ、わかった。じゃあ、治療室に行こうか?」


そして俺は勇者君とこの女性を無理やりくっつけた。

何故か手を繋いでいるが、気にしたら負けだな。何だか取られた気が・・・・だが俺は巨乳派じゃないからな・・・・いいんだよこれで。


そしていよいよ治療・・・・


3人は、俺が揃えた道具に驚いている。

「あの、この道具、どうやって手に入れたのですか?」


あれ?彼女らは分娩台は見てるよな?

「ああ、俺の・・・・白河さんから譲ってもらったスキルで揃えたんだよ。」

「わ・・・・本物ですね・・・・」


何故か買えるんだよ。


そして、すまんが彼女には・・・・裸になってもらい、手術室で寝てもらった・・・・


流石にレントゲンやCTはないからな。

そして、今いる全員にエリクサーを渡す。

「いいか、死にさえしなければ必ず復活するが、死んだらそこでおしまいだ。もし俺が見落としていた場合、躊躇わず彼女にぶっかけてくれ。体にかけてもいいし、飲ませても効果があるが、緊急時は傷口にぶっかけるのが一番早い。」


さて・・・・やりますか・・・・

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