第533話 無理なものは無理だ!

「では、なんとしても連邦のトップにはなってもらえない、と。」

ダミアンが確認してくるんだが、彼は俺に接すると常に連邦の代表に!

と要請してきてたからな。


「まあ、元々する気もないが、できなくなったという事だな。」


するとバルトサールが突っ込んでくる。

「ですが、それは他国へ攻めたり、ではないのでしょうか?新たな国を作るのであれば問題ないのでは?」

そうなのか?

「そうは言うがな、禁則事項というのがあってだな・・・・」

あれ?そういえば禁則事項というのは、具体的に何なんだ?ノエミから聞かなかったな。


だからこそ、ついうっかり禁則事項に触れてしまった場合、どうなるか・・・・

これがわからないと、下手な事は出来ないからな。

ひょっとして命に係る事になるかもだし、逆に、ちょっと痛みが出るとか、その程度かもしれない・・・・


あ、そうだ、ここにいる勇者君、する事が無いと言ってたな。

よし彼にさせようそうしよう。


「ちょっと勇者君、いいかな?」

不思議そうな顔をしているな。

「特にする事もないですし、何でしょう?」

「君が今から連邦をまとめてくれ。若しくはバルトサールの補佐をしてくれないか?か?」


「え?やれと言われればしますけど、何ですかそれ?」


ああ、知らないよな・・・・


俺は軽く説明をする。

「バルトサール殿の補佐なら問題ないですが、連邦のまとめ役、私はかかわっていませんから、論外ですね。」

あっさり否定された。


「そうか。じゃあまずはバルトサールの補佐をしてみてくれ。」


そしてこの後、アウグスティンが、自身の今後を説明した。


まあぶっちゃけ、帝国へ向かい、帝都を中心に帝国の現状を把握、そして帝国の皇族として復帰、国をまとめる・・・という事だ。

言うは易し、だが、実際には困難が待ち受けているだろう。

そしてヴィヴィもついていくそうだ。

まあ、ゲートがあるから、何かあればすぐに戻る事ができるはず。


そして・・・・この後も色々話があったが、俺がいてもいなくてもよさそうだったので、バルトサールにあとは任せ、俺は部屋を後にした。


そして、俺が出てくるのを見計らうかのように、元女神がやってきた。

「口田様、早速試しましょうか?」


「あ?何を試すんだ?」

いきなりそう言われても、心当たりが・・・・ありすぎて何の事かわからない。

「いくつかありますわ。まずは・・・・ノエミ様のお話ですと、私口田様のお子を妊娠している様子。ですが、口田様は処女膜再生できるとか。この状態で珠造りをすればいかなる結果が待ち受けているか・・・・それと、あちらに見えます女性勇者たち。彼女たちの身体を、再び妊娠できるようにしていただきたいと思いましたの。」


・・・・妻たちの視線が痛い・・・・


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