第531話 神との争いを説明する
「バルトサールが10名の魔術師を拘束し、そのうちの2名を俺が異空間に送り込んだ、これは皆知っているな?」
この場に集まっているほぼ全員が頷く。
「異空間に送り込む前にやってきたのがリアレプトという野郎だが・・・・あいつは邪神だ。」
あの場にはバルトサールもいたからな。
「私はあの場にいましたから。あのデブ・・・・尋常ならざる力を有しておりましたな。そして、あの2人が所有しておりましたのが、この”黒い珠”。レベルを2つ押し上げる作用がありますが・・・・口田様が所有しておられる”珠”と似て非なるものでございますな。」
バルトサールに渡したままだったか・・・・で、調べたのだろうか?
「ああ・・・・その珠は、神によって作られたのだが、その黒い珠は元々俺が所有しているのと同等のものだと思うが、邪神用に改変させられているんだよ、それは。」
その場がシーンと静まり返る。
話がでかすぎるよな。
「そしてな、あいつは俺が危険と判断し、自身の元々いる場所へ戻ろうとしたんだが、俺は奴にへばりつき、奴の後を追ったんだ。多分皆が知りえるのはここまでだろう?」
「ええ、少なくとも私はそこまで目撃しております。」
「そうだろうな・・・・で、このリアレプトは、洗脳やら、支配やら、死滅?消滅といった物騒なスキルを所有していてな、あいつは恐らくレベル12。そして珠の力で2レベルアップで14だ。おそらくここにいる殆どの奴は、あいつのスキルで洗脳させられるだろう。で、俺のレベルは14。そして珠を所持しているので、レベル16相当だ。因みにこの世界には、俺より強い人が一人いる。知っている奴らもいるだろうが、白河小次郎氏だ。彼のレベルは15。
珠を所持しているので、実質レベル17だ。」
俺は一息ついた。
「そして、ここにいるアウグスティンも一時洗脳させられていた。俺のレベルの方が高いので、解呪できたが・・・・あと、バルトサールと、俺のテイムしたオスの神獣2体の元に嫁いだ3人だが、この3人も俺と同じく召喚に巻き込まれた。そして、やはり召喚に巻き込まれたあの2人によって洗脳させられた・・・・ここにいるヴィヴィも洗脳させられるはずだったが、彼女の抵抗が大きく、できなかったのだ。だが、薬で彼女の健康は大きくそがれてな。今は回復しているが。」
皆黙って聞いている。
それと俺は話下手なんだ。なので言ってるそばから、俺は何を言ってるんだと思う事がある。
「俺はリアレプトの拠点で奴と対峙し、奴を拘束することに成功した。奴は殺してはまずくてな、生かしたままにしないといけないらしく、俺の異空間に閉じ込めた。その前に奴のスキルはすべて奪っている。だから、あの2人も今頃は正気に戻っているだろう。」
ああ、皆俺が何を言いたいのかつかみかねているな。
「それでだ、あの2人、知見寺と木滝と言うのだが、この2人、リアレプトに洗脳させられていた時、帝国に残っていたアウグスティンの妹2人と結婚し、子を産ませているんだ。そして・・・・帝国の主だった幹部は、やはり洗脳させられていたと思っている。これらは今後アウグスティンが確認する事になるだろう。」
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