第529話 あれから数日、帝国との争いの、その後を確認しに行く

領地へ戻り、救出したメンバーには、暫らくゆったり過ごしてもらう事に。

一部の女性が、”早く妊娠できる身体に治療してほしい”

と懇願してきたが、今更なので、暫し待ってもらう事に。


そんな中、すっかり回復した男性勇者?が、

「何だかやる事が無いと落ち着かなくて。何かする事はないですか?」

「あーええと・・・・今から俺はリアレプトの住処に向かう前にいた場所へ向かうので、そこでは色々あると思うけど・・・・雑用になるかもだが、来るか?」


「ええ、お願いします。流石に女性だらけですからね。あまり居心地がよくないのですよ。」

・・・・大半は俺の妻、妻候補、そして俺の子を孕んだ神だからな。

「ああ、色々すまんね。じゃあゲートで行くか。」


俺はゲートの設置している部屋に向かい、クチタ領の国境付近、恐らく今はバルトサールが中心に色々しているだろうから、そこに向かう。


・・・・

・・・

・・


「口田様、お待ちしておりました。できうる限りの事は致しましたが・・・・今後の事もありますので、主だった面々を至急集めますので、会議室へ先に向かってもらって宜しいか?」


「あ、ああわかった。」

「それと、そちらの男性はどなたですかな?こう言っては何ですが、恐らく私より強いですな。」

俺はこの勇者を見る。そうなのか?俺には同じぐらいに感じるのだが。

「彼はこの前のリアレプトの所に捕らわれていたのだが、救出したはいいが、俺同様元の世界に戻れなくてな。今後どうするか決まるまでは俺の所にいるようだ。」

「そうですか。こう言っては何ですが、人手が足りぬので、もしこのままクチタ領へ留まるようでしたら、是非こちらで活動していただきたいですな。」


そう言いつつ、バルトサールは去っていく。


「彼はかなりの手練れのようですね。私の方が強いと言っていますが、そんな事はないでしょうに。」

お互い自分より強いとの認識か?


「まあそれぞれ持っていない強さがあるんだろ?ま、向こうで待つか。」


そう言いながらいつもの会議室へ向かおうとすると、ヴィヴィが走ってやって来た。

「あ!やっと来た!突然いなくなったから心配したんだから!」

そう言いながら抱きついてくる。

「ああすまん。アウグスティンはどうしてる?」

「あにさまは取り残された帝国兵をまとめ、本国への帰還を始めているわ。あにさま自体はまだいるけれど。」

「ヴィヴィはどうする?」

「え?その・・・・貴方と一緒に居たいけれど、ゲートがあるから。私は兄さまと帝国へ向かうわ。」


「ああ、ヴィヴィの好きにしたらいい。ああ、今から皆集まるんだ。アウグスティンを連れてきてくれないか?」

「わかったわ。」


あ・・・・今後どうするか、と言うか、どうなったのか聞いとけばよかったな。

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