第528話 この2人も含め、領地へ戻る

「口田殿には感謝いたす。何かあれば助けに駆け付けよう。これでも随分と邪神と争ってきた。もし邪神の事で何かあれば、聞いてほしい。我々はしばらくしたら、シュラハト連邦へ帰ろうと思う。」


先程から言っているシュラハト連邦、俺は知らないんだ。

「すまないが、俺はその国について全く知らない。」

「別にかまいませんよ。一度口田殿の領地で休ませてもらい、出来れば白河氏の住んでいる付近に連れていってもらえれば、そこからは自力で帰還できる。彼はセアリアス帝国の自領に住んでいるのであろう?」


「ああ、そのようだ。新たな領地を開拓し、シラカワ領と言って随分発展しているようだ。」


「そうでしたか。だが・・・・恐らく私が白河氏と顔を合わせれば、きっと攻撃を受けるだろう・・・・」

すると息子?が

「父上!どうしてあの人に真実を伝えないのですか?あの人も、その妻も、今までの事は全て父上のせいだと思い込んでいますよ!」

「よく分からんが、何故隠して支援をしてたんだ?」

「いいんですよクサーヴァー、彼は私が成し得なかった魔王をこの世界から駆逐するという、それをしてくれました。」

「ですが、父上が汚名をかぶる必要はないはずですよ!」


「そういうクサーヴァーも勇者パーティに対し、随分と汚名をかぶらせてしまいました。そちらを何とかしいませんと。」

「そんなのはどうでもいいのです。問題は父上ですよ!父上がいなければ、あの人は今頃どうなっていた事か・・・・」

「済んだ事を今更どうこう言っても仕方ありません。先ずはシュラハト連邦への帰還です。」


まだ何か言おうとしている息子。

だが、俺はそろそろ戻りたい。

「すまんが一度領地へ戻らせてもらう。」


「ああ、すいません。では申し訳ありませんが、我々も同行させていただきます。」


・・・・この後凄い人数が領地へと戻った。


・・・・

・・・

・・


取り敢えず連れ戻った全員を、客扱いで館に来てもらう。

さすがにこれだけの人数を泊められないので、ゲートを使い、空いている宿に泊まってもらう。

食事と風呂は、男女別の大風呂に入ってもらうとして、食事だな・・・・

食事はまあ、館で食べてもらおう。

数日落ち着いてもらい、今後どうするかを考えてもらおう。


そして俺は今・・・・

佐和とイベッテに思いっきり怒られている。

世津と三津枝は俺が連れてきた人々に色々してくれている。


「どうしてこんなに女性がいるのでしょう?聞けば相当数の女性が、士門さんの子種で子を成しているとか。」

佐和さんが怖い・・・・

「う・・・・それに関しては色々あるんだよ。とにかく今は彼女達に安心を与えてほしいんだ。」

「それにしても相変わらず士門さんはいろんな意味で凄いですね。妊娠した女性は全員神だとか?それに、妊娠していない人は、士門さんとは違いますが、やはり別の世界の住民だとか。」

イベッテが半ば呆れた感じで俺に言ってくる。


「ああ、その邪神がな、彼女らを捕らえていたんだよ。」


俺は必死になって言い訳をしていた・・・・

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