第521話 スキル、回収

俺は窃盗スキルを使い、既に発現している怪しげなスキルを、片っ端から回収していく。


洗脳やら支配やら、死滅?消滅?何じゃこりゃ?あ・・・・禁忌スキルだな・・・・分類は・・・・



「なあノエミ、禁忌スキルってわかるか?」


「・・・・邪神が得意とするスキル及び魔法じゃな。スキルの発現に、魔力を使うのが多いゆえ、魔法と直結しているのが多いの。」


・・・・しかし・・・・消滅とか、何を消滅させるんだ?


・・・・

・・・

・・



結構な時間をかけて、概ね回収。


死者を操るスキルとかもあったな・・・・ネクロマンサーとかの職業だろう?


微妙なのも回収。


「ノエミ、どうだ?まだあの子供たちを殺す必要があるのか?」


「・・・・わからぬ。だが・・・・あのまま放置という訳には行かぬのも事実。母親ともども、我が方で預かろう。元々神界の女もおるしな。」


「・・・・だそうだ、みんな、これで勘弁してくれ。俺にはこれ以上何もしてやれんし、思いつかんよ。あ・・・・お勧めはしないが・・・・異空間に送り付ける、という方法もあるにはある・・・・」


「「「「「ノエミ様の元でお願いします!」」」」」


・・・・あっそ・・・・まあお勧めはしないんだけどさ・・・・


「分かった・・・・兎に角、そういう事じゃ。我の言う事を守るように。」


「「「「「はい!」」」」」


・・・・まあ、これはこれで解決か?


そして・・・・リアレプトの元配下とか、他に捕らわれていた面々か・・・・


「それに関しては、口田様のお手を煩わせるような事にはなりませんよ!」


あ・・・・セクシーな下着の女性が・・・・一寸そろそろ服を着ようか?


「その前に、そろそろ服を着てくれ。色々大変なんだよ?」


「あ・・・・そうですね・・・・下半身が・・・大変ですね?」


「・・・・分かってくれてうれしいよ?」


何が大変かは・・・・トップシークレットだ!え?ナニが大変だって?どうしてトップシークレットがこうもあっさり見破られるんだ・・・・?


まあ、こうして、邪神との争い?は無事解決・・・・したわけではないが、その一端を担っているリアレプトとの争いは、ひとまず収束を迎えたようだ。


さて・・・・帰ろうか・・・・そう思ったんだがな・・・・


「ちょっとちょっと、まだお礼してませんよ?」


「え?」


「こっちこっち・・・・」



ごめんそんな誘惑には、断じて・・・・俺はあっさり負ける・・・・


「まあ口田士門、其方はよくやってくれたゆえ今回は見逃そう・・・・」


「すまないね、ノエミさん・・・・ナニが治まらんのだよ・・・・」



そして連れられたわけだが・・・・え?一人じゃないの?


ダース単位で居ました・・・・


ちょっと全員は・・・・勘弁して!え?ちょ・・・・だめ・・・・うっわ・・・・




暫くして、干からびた俺は、気が付けばノエミに回収されてました・・・・

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