第518話 この間に、また異空間に

「ぐうううぅぅぅ・・・・」



うわ・・・・呻きつつ、泣いてるよ・・・・


「ぐ・・・・苦しいぞ・・・・吾輩・・・・こんな事で死ぬのか?」


・・・・いや・・・・恥ずかしいな・・・・


「あんた散々今まで外道な事やってんだから、こんな結末になっても仕方ないだろう?」


「馬鹿を申せ!吾輩この空間の為にどれだけ尽力してきたのか、知らぬのか!」


「前任?の女神を拉致ってあんな事してか?それに・・・・女性の扱いが酷すぎる・・・・そんなのを見てたら、あんたが何をしてたか知らんが、信じられんな。」


「吾輩がせねば世界が崩壊するのだぞ!」


「何の世界が崩壊するんだよ!」


俺は思わず突っ込んだ。そんな感じには見えなかったからな。

そしたら案の定・・・・・


「吾輩のハーレムに決まっておろう!珠が無ければ維持できぬのだ!」


・・・・おいおい。あんなひどい生産方法をしておいて、その維持にその珠使ってるのか?なんという・・・・


「何たる外道!はやり邪神にふさわしいの!ほれリアレプトよ!其方の顔は既に紫色に変わっておるぞ?尿の毒素が体中に回っておるのではないか?」


「うぐ・・・・おいお前ら何をしておる!早う助けよ!」


名前なんだっけ?今俺の横でセクシーな下着姿のデレた女性・・・・こういうのヤンデレって言うんだっけ?違ったか?を指さし、さらには他にもいる女性を指さすが・・・・誰も動こうとしない。


そう、俺はもうこのリアレプトがのたうち回っている間に、リアレプトの部下?はすべて解除・・・・ミサンガを使用して解除しているのだ。


今はこの部屋の異常な空間の源が何か、どこかを探しているのだが・・・・見つからない。


『ひょとして、その前任女神をどかせばよいのでは?そこから何か負のエネルギーが出ているようです。』


ナビ子さんが教えてくれる。


・・・・下半身むき出しのねーちゃんを移動させるのか・・・・


ごくっ・・・・


どごっ!


俺の後頭部が蹴られた。


「何すんだよ!」


「いや・・・・何やら不穏な空気が・・・・気にするな!」


何言ってるんだノエミ!


頭が痛い・・・・


確かに蹴られたよな?

踵落としか?


あ、その前にあいつを処理しとこう。


俺はリアレプト目掛け、以前使用したのと同じ布を投げつけ、動きを封じる。


「な!何をする・・・・フゴフゴ・・・・」


完全に布に包まれる。


そして・・・・輪っかを取り出し、投下?

まあ、暫く放っておこう・・・・




リアレプトが消えたので、俺は珠を作り続けている元女神?前任女神?に近づいていく。

しかし・・・・動きずらいな・・・・


「あんた、助けがいるか?」


「・・・・み・・・・見ないで・・・・恥ずかしい・・・・あ・・・・その・・・・助けて下さい・・・・」


俺は元?女神の拘束を解いた。

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