第517話 ちょっきんの刑

俺は急ごうとしたが、さっきまで俺をふさいでいた女性が放そうとしない。


仕方ない・・・・俺は少々手荒ながら、その女性をお姫様抱っこして、移動を開始した。


「あら?わかってるじゃない?」



きつめの顔がデレると、破壊力抜群。

しかも抱っこをしたから、胸が目の前・・・・



「ここまででいい。後で抱いて?」


降ろすと抱きついてきて、また濃厚なキス。


「さっきも言ったけど、あの部屋に入ったら、動きが鈍くなるから気を付けて。あのデブの特殊能力だから。」


「わかった・・・・」


俺は特製の投げダーツを取り出し・・・・入口に向かう。


・・・・ついにノエミが裸にされた・・・・


そして・・・・見たくない租▼んが目に入る・・・・


俺は今しかないと思い、入り口付近から、租▼ん目掛け、ナイフを投げる・・・・



俺の投擲スキルがあれば、確実に・・・・


「ぎゃーーーー!」



野郎の凄まじい悲鳴が建物中こだまする。


どうやら部屋の中は、生きたものにしか効かないようで、ナイフには何の効果も無かったようだ・・・・


「ぎゃ・・・・何が一体・・・・って・・・・ああ!吾輩の股間から血が噴出・・・・吾輩自慢の逸物が・・・・

床に落ちているではないか・・・・」


あれが自慢なのか?


さて・・・・ここからが本番だ・・・・俺のレベルでどこまで影響出るのか?


いざとなれば逃げ帰ろう。

俺は部屋に入り・・・・う・・・・何だこの身体の重みは・・・・重い・・・・だが・・・・動けぬほどではない・・・・


俺はリアレプトの目の前までやって来た。

あいつは股間を押さえながら、うめいている。


「うう・・・・痛いではないか・・・・酷すぎる・・・・む!何故だ!なぜおまえは動けるのだ?」


「さあ?レベルのせいじゃないか?しかし・・・・」


俺はナイフを回収、浄化の魔法をかけ・・・・ノエミに布をかけてやる。

あいつに裸をずっと晒させる訳にはいかんからな。


「おお!痛そうだな・・・・回復してやろうか?」


「男の施しは受けぬ・・・・」



「まあそう言うなよ・・・・男として同情するぜ!今後自慢の逸物とやらが、その股間にはないのだからな!」


「なに!それはどういう・・・・」



俺はそう言い・・・・


俺はリアレプトの手をどかし、拘束。そして・・・・血が噴出している股間に、血を止めるだけの回復魔法(極小)を唱える。


見る見る傷口がふさがっていく。


そして・・・・完全に、股間の傷口が無くなり、血が止まる。

この段階で、次の魔法、回復魔法(中)。


皮膚の表面しか回復していないのを、体の中まで回復させるものだ。


そして・・・・リアレプトの苦しみは、ある意味消えた。


「ふう・・・・一時はどうなる事やらと思ったのだが・・・・ああ!吾輩の逸物がくっついていないではないか!何たる事だ・・・・これ、くっつけよ!」


「ああ、すまんすまん、うっかりしてたよ・・・・一寸かしてみ?」


俺は急いで手袋を装着、逸物を受け取る。


そして・・・・リアレプトの目の前で、一気に燃やす。

灰になるが、その灰もすべて回収、袋にしまい、カバンに収納。後で異空間に放り込むか。


「な・・・・何をしておる!吾輩の逸物はどうしたのだ!」


「今見てただろう?燃やして、灰にした。」


「何故そのような事をするのだ・・・・」


「自分の股間に手をあてて考えてみな・・・・ってすまんすまん、もう逸物はなかったんだったな!」


「吾輩の股間はどうなるのだ!」


「あ、もうな、その状態が正常だから、もう逸物は復活しないぞ!」


「何!」


「それともう一つ・・・・何とかしないと、小便が出ないからな、そのままだと数時間で死ぬぞ?多分だけど。」


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