第515話 一瞬で殺意を抱く

『何たる事だ・・・・吾輩、無念・・・・』


転移?転送?かは知らないが、どこかむわっとした熱気に包まれた場所へとやってきた。


見るといくつかのガラス張り?の部屋があるようだ。


そして、全部の部屋が丸見えなわけだが・・・・そこでは、驚くべき惨状が展開されていた・・・・


いくつかある部屋のうちの一つは、分娩台?に下半身を晒した状態で、女性が何人も拘束されている。

しかも股間には何かの装置が装着?されていて、その女性達は苦しみの声を・・・・うめいている。


別の部屋では・・・・完全に拘束され、身動きできなくしている男女が数人。


さらに別の部屋では・・・・ベッドに裸の状態で拘束されている女性が数人。


まだあるようだが・・・・


何だこれは?


何がどうなっている?


俺は咄嗟の事に理解ができなかった。


『もうよいだろう?吾輩から離れてくれ!』


俺は力が抜け、思わず拘束を緩めてしまう。


その隙にリアレプトは俺から距離を取る。


『野郎に密着を許すとは・・・・吾輩、情けない。』


何言ってるんだこいつ・・・・


すると、ノエミが、


「なんじゃこれは・・・・!あ!あそこにおるのは・・・・先代の女神ではないか!行方知れずで死んだと思っておったが・・・・何て事だ!」


ノエミが指をさす方を見ると、分娩台?に拘束され、股間に何かされつつ、泣いている女性だった。


『おおう!いい眺めだろう?吾輩、あの女に珠を作らせておるのだが、最近なかなかできなくて困っておるのじゃ。』


・・・・分娩台に居るのは、皆珠造らされてる女性か?


酷いな・・・・


「早う解放せよ!」


『代わりにノエミ嬢が・・・・っとノエミ嬢はやり■ンだったな・・・・変わりは無理か・・・・残念ながら、それはできぬ相談。別の処女神と交換ならいいがな?』


「何処まで腐っておるのか、こやつは・・・・」


『しかもな、珠ができても処理が面倒でな。吾輩、珠を加工しないと使えんのだよ。ほれ、そこの女に、珠を突っ込むのじゃ。さすれば幾時間かで吾輩の思うような珠になるのじゃよ!』


よく見ると、一言ごとにリアレプトとか言うのは後ろにじわじわ下がっている。


ここから離れたいのか?


それとも目的の場所があって、そこへ行きたいのか?


すると・・・・いつの間にか、1人の下着姿の女性が、目の前に現れていた。

何ともセクシーな・・・・ガーターベルド・・・・しかも黒・・・・だと!


「リアレプト様、お下がりください。後は私が・・・・」



『よく来た!我がペットよ!あ奴を快楽の虜にしてやるがよい!』


「かしこまりました・・・・リアレプト様、そちらの女性はいかがいたしますか・・・?」


『ノエミ嬢は、吾輩とくるよな?ほれ、そこに・・・・』


行ったか言わないかの間に、リアレプトは、分娩台の部屋の入口に移動していた。


「待て!」


ノエミが付いていく。


「ノエミ!行くんじゃない!罠だ!」


聞いちゃいないよ・・・・

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