第491話 口田のチョンボで、大変な事に

知らんかったんやあ・・・・許してえな・・・・


俺は一瞬、そんな風に思ってしまった・・・・


そう、俺が盛大にやらかしたのだよ!


え?もう皆そうなるって分かってた?



・・・・言い訳をさせて頂ければ・・・・え?駄目?


俺はまださっきの出来事からの体調が元に戻っていないんだよ。


だからか、普段自分からしない料理を、妙にしたくなってしまって。


そして、何だか目がかすむ事があるんだよ。


ちょうどそう、俺がじゃがを手に取った時もそうだ。


別に選ばなくってもいいだろうと思って、適当に袋からじゃがを取り出し、俺謹製のなんでも切れる万能包丁・・・・アダマンタイト製・・・・こいつでですぱすぱ切ってたんだよ?


”ふ・・・・またつまらぬものを切ってしまった・・・・(謹んでご冥福をお祈りしています)”ってなもんで、ついつい、調子に乗ってしまったんだよ?


そして、ありゃ?何か硬いものがある?とか・・・・よく考えれば、この包丁で硬いものなんてないはずなのに。


それももう、思いっきり切ってしまいましたよ。盛大に。


そして、全部手ですりつぶし、そこに豆やらを入れて、はい出来上がり・・・・


あ、因みに俺が珠を食べてしまったあと、体が火照り始めたのは、それなりに時間が経ってからなわけで。


そして今回、みんなで食べた後、それぞれ皆めいめい過ごす場所に行っちゃってて。


で、今回俺は別に何も変化が無かったんだけど。


だけど、それは俺がさっき珠を食べちゃったせいで、もう体に変化が起こったから。


そして・・・・最初にやってきたのは、佐和だった。


この時点で、まだ俺は異変を察知しておらず、お?佐和今日は妙に色っぽいな、酒でも飲んだのか?火照ってるぞ?


と思う程度。


何故佐和が最初だったかは・・・・


俺ポテトサラダ作った事が無かったので、たまたまキッチンに居た佐和に教えて貰いながら作ったんだ。


そして、ちょっと味見もしてもらった。


あ、俺一応調理スキルもち。なので、味に自信あり。


「あら?何か入れたのかしら?ちょっと変わったアクセントがしますね。ですが、ええ、美味しいですよ。合格ですね。」


何故か先生っぽい口調の佐和さんでした。


その所為か、皆より早く体調に異変があったようだ。


「し・・・・士門さん・・・・何故か、妙に火照って・・・・おかしいわ。お酒はまだ少ししか飲んでないんですもの・・・・この火照り、どうにかして?」


・・・・もう、何とかしようとベッドで頑張りましたとも。


だけど、逆効果。

もうその後大変な事に。


え?何がって?一緒に食事をした妻が、全員ベッドに押し寄せてきたからに決まってるじゃないか?


そして俺は、この時点で、皆に違和感を感じ・・・・え?もっと早く気付けよって?・・・・心当たりというか、ひょっとしたらって思い、一気に血の気が引いてしまいましたともさ。


幸いな事に、食べたのは妻だけ。子供には食べさせてなかった。


さらには、珠を摂取した量が、1人当たりごく少量だったのが幸いして、俺よりは症状が軽く済んだようだ。


だけど・・・・

やってしまった・・・・


だが、俺と違って、妻達は神(仮)となっていた。


さらには、老いにくい体になったらしい。


イベッテや佐和が喜んでたよ。

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