第487話 神のアイテム

何故か俺の手元には、見慣れないアイテムがあった。


何だこれ。


「ああ、言い忘れていましたが、神の処女をいただいた男性にも、アイテムが付与されるのですよ。よかったですね、口田士門。」


はあ?何だよそれ?ノエミがそう耳元で囁く。


やめてくれ、興奮してしまう。


さて、女神も何やらアイテムを手にしているようだが、何だろうなこれ?


鑑定しようとしても


”神のアイテム 鑑定不可”


とだけ出る。


女神のも同じだ。


「鑑定しても効果はわかりませんよ?時が来ればアイテムの方から教えてくれますから。あと、そのアイテムはその時に応じ形を変えますから。」



ますますわからん。


そして、起き上がった女神が、俺をポカポカ叩いてくる。


「よくも!私のとっておきのバージンを奪ったなあ!初めては夕焼けの見えるビルの屋上でって決めてたのに!」


「ああ?それはすまんかったな。あ、じゃあもう一回するか?改めて初めてを、俺の船で?」


「何言ってるの!もうあんたが奪ったじゃないの!」


「まあそう言いなさんな。さあ・・・・一寸失礼・・・・ってめっちゃ興奮する・・・・」


「ギャーなにすんのよ!見るな!触るな!いやー!!!」


俺が何をしているかというと、女神の処女膜を再生しているんだよ、回復魔法で。


暫くすると・・・・おお!やった?


「やめて・・・・って・・ええ?元に戻ってるう?本当に?」


「世津、シビル、悪いが女神のオ▼ニー手伝ってやってくれ。珠ができるかどうか確認だ。」


女神は世津とシビルに身体を許し・・・・うほお!すげーいっぱい珠ができてるやん。


それを見たノエミが


「ちょっとなんですかこれは?信じられない。処女膜再生?そんな誤魔化しがきくはずがないでしょう?」


「じゃあ、もう一度ヤッてみよう。」


俺は世津とシビルに、船に女神を連れてくるよう伝え、準備を。


夕日の見える場所に行かないとなあ。


・・・・

・・・

・・




「いやーやめてー!何で2回も処女失わないといけないの!」


暴れまくる女神。それを押さえる世津、シビル、ノエミ。


「女勇者たん、そう思うでしょ?酷いよね??」


女神が世津に訴えるが、


「また回復してくれますよ。なので実験に付き合って下さい。」


「女勇者たん酷いわ・・・・」



結果、またアイテムゲットしました。


「どうしてそんな事が起こりえるのよ?」


ノエミがそう言うが


「そんな事言われてもなあ。あ、このアイテムは世津とシビルに渡しておく。」



この後、世津達の協力があって、妻全員の分のアイテムをゲットしたのだった・・・・



「ひどすぎる・・・・何故私がこんな目に・・・・」


女神が泣きながらそう言うが、俺達召喚組は誰も同情しなかった。


何故ならば、召喚時にたくさん人が死んだからだ。


「はっきり言っておく。女神、あんたは生きてるだろう?だが、あんたのくだらないミスのせいで、一体何人の罪なき人が死んだ事か。それに比べればたいした事ないだろう?」


「・・・・ごめんなさい・・・・」


「それは訳もわからず死んでいった人達に言ってくれ・・・・」


俺は女神に回復魔法をかけて、女神の前から去った。

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