第474話 再びの話し合い
俺達召喚組と、女魔王にさせられたシビルは、再びデアさんに向き合っている。
「では、口田さんが復帰したようなので、もう一度お話しをしましょうか?」
「ああ頼むよデアさん。」
・・・・
・・・
・・
・
デアさんが語った事は、何と言ったらいいのか、何でそこで俺達巻き込まれるの?というものだった。
ただ、話のスケールがデカすぎて、俺は困惑した。
つまるところ、神・・・・デアさんも、女神も神らしいのだが・・・・デアさんはそうは見えんなあ・・・・白河さんからこっそり聞いた話だと、汚娘って呼んでいたらしい・・・・綺麗な顔してるけどなあと思ったら、部屋が凄く・・・・・彼女の名誉のため、詳細は割愛・・・・って何か凄ごそう・・・・
どうもデアさん達が所属している神と、それに敵対する勢力・・・・邪神というのが存在しているらしく、ここ暫く対立が激化しているらしい。
そして、女神が今のポジションになる前に、より大きな対立があり、神のボスとでもいうのか、一番強い神が消滅して・・・・つまり負けたらしい。
さらに追撃の手を強める邪神。
そこで神の秘宝ともいうべき珠を使い、邪神を撃退したらしい。
で、その珠、数に限りがあり、作り方も独特で、そうそう増やせないうえに、ストックがあまりない。
しかも消滅した神のボスともいうべきポジションを、我こそとあまたの神が争っているらしい。
そこでデアさんの上の存在の神3柱?柱というみたい・・・・が珠を確保するためにデアさんの所へ来たらしい。
現状珠を作れる神は少なく、今はデアさんと、女神しかいないようだ。
・・・・えっと、どうやって作るんだ?
それと、ここまでの話だと、勇者と魔王、関係なくね?
あ、そうそう、俺が途中で勇者と魔王の事を突っ込んだんだが・・・・
どうやら、そもそもの始まりは、この争いで、まさか神がトップの座を巡り争っているとか知られるわけにもいかず、人の目からそらすために、勇者と魔王というのを作って、人類の味方。希望の勇者。
そして人類の敵。憎き魔王。
これを作り延々と戦わせているようだ。
ここまでデアさんが話した時、シビルが立ち上がった。
「そ・・・・そんな事の為に!父が、母が!兄が!弟が!妹までも・・・・ふふふ・・・・その愚かな神、許せない!」
俺はシビルを取り押さえ、落ち着かせた。
「待てシビル。もっと話を聞いておくんだ。本当に憎むべき相手が誰か、見定めないと。」
あれ?じゃあ女神って何なんだ?別に神々の争いに参加してなさそうだけどなあ。
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