第463話 とある少女の物語 その3
私は今、魔道具で素性を隠している。
女神の事を調べるのに、人間たちのパーティに加わり冒険者として活動中だ。
装着中の魔道具には、副作用があり、私の力が著しく低くなってしまう。
せいぜいレベル9の冒険者のレベルしかない。
あまり魔道具の力を押さえると、素性がばれる可能性があるからだ。
そんな折、どうにもならない事態となってしまった。
あるダンジョンを攻略中、パーティが本来この階層に居ないはずのミノタウロスキングに襲われた。
私は一人、脱出口を探すべく、偵察に出ていたのだが・・・・
一度は完全に引き離したというのに・・・・
仲間を救出すべくミノタウロスキングと戦闘になったが、別のパーティも全滅していた。
数が多すぎて、遂に私も捕まってしまった・・・・
そして放り投げられてしまう・・・・が、そんなおり、口田という青年とが私を受け止めてくれ、いともたやすくミノタウロスキングを仕留めていた。
そして・・・驚く事に、同行している女性の一人は・・・・女勇者(候補)だった・・・・
鑑定すると、どうやら女神によって強制的に召喚させられた女勇者候補と、巻き添えを食らった面々のようだ。
それに・・・・精霊?精霊の加護持ち?
ここで女魔王とばれる訳にもいかず、ハイエルフとして振舞う事に。むろん、元がハイエルフなので、これは隠しても仕方がないか・・・・
・・・・
・・・
・・
・
その後、口田という青年と、その取り巻きと暮らす事となったが、あろう事かこの私が、人間に恋してしまうとは・・・・
だが、口田という青年、どうやら女神から特別な力を得ているうえに、たまに交信をしているようだ。
利用させてもらおう・・・・
このおかげもあって、女神の事をより詳しく知る事ができた。
なんとまあ・・・・百合だったとは・・・・
女勇者を勇者たんはあはあとか・・・・
そして・・・・私は何故か口田という青年に抗う事ができないまま、遂に婚姻してしまった・・・・
だって仕方ないじゃない?凄い魅力なんだから・・・・
恐らく勇者よりも強い、勿論本来の私よりも強いだろう・・・・
そう思っていたが、レベルを聞いて驚いた・・・・14?
一体どうやったらそんなレベルになるのか・・・・
新たな領地を得た旦那を助けつつ、女神を追い詰めていく。
最近は、デアとか言う上司に折檻されているようで・・・・付け入るのはここか・・・・?
そんな折、どうしても旦那との間に赤ちゃんがほしくなってしまった・・・・・
だが・・・・女神をどうにかしないとそれもかなわぬ。
そんなある日、いよいよ機が熟し、実行に移す日が来た。
我が一族の再興と、これ以上勇者と魔王の争いを起こさぬため、女神の戯れの犠牲が出ないためにも・・・・
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