第456話 どうやら異常事態に陥っているようだ
「アクセス解析・・・・異常確認・・・・さらに発生・・・・」
何やら異常がどうこう呟いている。
何やら嫌な予感しかしないんだが。
「ダンジョンの状態を確認・・・・外部よりシステムに侵入した形跡あり。ダンジョンの自動防衛機能により、侵入者を排除、入り口付近に侵入防止プログラム発令・・・・私が入れなかったのは、このプログラムの対象とされる要件を満たしていたからと断定。私がダンジョン外に出る事は想定外。個別の認識設定しておらず弾かれる。・・・・個別プログラム更新・・・・管理者は例外とする・・・・例外として、口田士門のアクセスを許可。私に何かある場合への対応の為とする・・・・侵入者追跡プログラム解析・・・・魔力の不安定を狙われた模様。5年周期の一番安定していないタイミングでのブロック突破・・・・」
何やら時間が掛かっているな。
暫く待っていると、
「確認完了」
と、ホムさんが言ってきた。
「何かあったのか?」
「外部より、ダンジョンのシステムに不正アクセスがありました。幸い自動防衛機能が働き侵入者が何かをする事なく排除いたしましたが、自動防衛プログラムの影響で、私も排除されておりました。現在はプログラムの更新により、管理者の排除を例外として解除、口田士門を例外でアクセス許可いたしました。」
「え?何で俺を許可したんだ?」
「今後不正アクセス等で、私がダンジョンを管理できなくなった場合、士門さまに管理していただきたいからです。私が行動不能になった場合の、次のホムンクルスの起動を行っていただきます。」
・・・・そんな事にならないよう祈ろう。
「まあそれは後で話そうか。えっと、誰かがダンジョンのシステム?これに不正でアクセスしてきたって事なのか?」
「その認識でよろしいでしょう。なお、ダンジョン内には侵入者の痕跡は認められておりませんので、何かしていったという事はなさそうですが、追跡プログラムを途中で振り切っております。」
「うん?どういう事だ?」
「どこか違う空間へ逃げ込んだ模様。もしくは、違う空間より侵入、再び戻った可能性があります。」
「それって魔法か何かか?」
「其処まではわかりかねます。何やら魔道具らしい・・・・空間魔法を用いた登録されていない魔道具の可能性があります。」
「ゲートとか魔法陣とは違う?」
「似て非なるもの。時空間の移動の可能性があります。」
・・・時空間って・・・・過去未来?ここって異世界だよな?勝手にファンタジーな世界とばかり思っていたけど、SFだったのか?
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